4月中旬から5月にかけて山形県鶴岡市内の桜は見ごろを迎える。日本さくら名所100選にも選ばれている「鶴岡公園」やあつみ温泉の「温海川河畔」など見所は多い。
　
　鶴岡公園は堀や石垣、樹齢数百年の老杉に、庄内藩酒井家が約250年にわたり居城していた面影を見ることができる。園内は、ソメイヨシノをはじめ約730本の桜が咲き誇る山形県内随一の名所。開花に合わせて園内各所にぼんぼりが灯され、軒を連ねる出店や大勢の花見客で賑わいを見せる。
　
　2015年4月18、19の両日は、園内の荘内神社境内で「お花見茶会」が開かれる。菓子職人が作った出来たての和菓子付きで料金は400円。和菓子作りや絵ろうそくの絵付け体験も行われ、桜舞う城下町・鶴岡の風情を楽しむことができる。公園周辺には「致道博物館」や「鶴岡市立藤沢周平記念館」などの見所も多く、花見に合わせて散策するのもおすすめだ。
　
　あつみ温泉を流れる温海川河畔沿いは、約130本のソメイヨシノの並木が続く名所だ。夜間、川面に垂れる桜のライトアップも美しい。温泉街には足湯や共同浴場がそれぞれ3カ所あるので、川のせせらぎを聞きながら花見に合わせてのそぞろ歩きも楽しい。
　
　出羽三山の1つ羽黒山に近い「松ヶ岡開墾場」は、明治期からの瓦葺3階建の蚕室を背景に咲き誇る桜並木が見どころ。櫛引地域の「やすらぎ公園」は赤川に沿った桜堤とそれに続く中川堤の見事なソメイヨシノの老木と合わせて2・2㌔の桜回廊になっている。
　
　(情報提供／旅行新聞新社)
　桜名所100選の鶴岡公園「お花見茶会」
　■問い合わせ：鶴岡市観光連盟　電話0235（25）2111
　■HP：鶴岡公園「お花見茶会」