社会そのほか速
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メイクアップ偏差値というものがもしあったとしたら、日本女性の上をいく国が果たしてあるでしょうか。思わず触りたくなる、マシュマロ肌のベース作り。アイブローは髪のカラーとカンペキにマッチして、左右対称の曲線を描いています。瞳にはミステリアスなカラコン、アイメイクはにじみひとつないラインがくっきり引かれ、エクステしたまつ毛がくるりん。リップには男心をそそる清楚なピンクに、ちょっと色っぽいグロスのツヤ。惚れ惚れします。彼女たちこそ、日本の宝です。
でもふと周りを見渡してみると、アレ? どの女の子も似た顔、似た表情に見えてきて…。カンペキゆえの、同化状態とでもいうのでしょうか。なんだか、もったいないなという気がします。
いわゆる典型的な美人とは異なり、「雰囲気美人」と言われる女性たちは、それぞれ個性が際立っています。その個性とは、典型的な美人を一定の枠だとすると、そこからはみ出した言わば“欠点”。その欠点をチャーミングに見せることに成功しているからこそ、彼女はオンリーワンの存在であり、そんな彼女だからこそ恋をした唯一無二のパートナーがいたりします。
私の周りでも、うらやましいようなハイスペックな相手を獲得しているのは圧倒的にこのタイプ。ちょっとエキセントリックとか、風変わりとか、天然とか言われてきて、メイクやファッションも独自の路線を走っていた女性の多くが、幸せな恋愛、結婚をしているのです。だとしたら、型にはまった美を追求して周囲に埋没してしまうより、せっせと「個」を磨いた方が幸せへの近道なのでは?
個性を主張するなら、メイクは何よりも有力な手段。ざわちんが証明してくれたように、変幻自在に描き分けることすら可能です。特に彼女が気付かせてくれたのは、眉の重要性。眉は顔の額縁と言われますが、それ以上に顔全体のトーンや雰囲気を決定付けるほどの影響力を持っているのです。
■個性を生かした眉メイク
例えば、太くまっすぐな一文字眉には強い意志が宿ったり、細く大きく弧を描く眉はプライドの高さを感じさせたり、垂れ下がり気味の眉には情の深さがにじみ出たり…。口や目以上にものを言うパーツであることは間違いありません。そんな大切な眉を、無意志に隣の人と同じに描いてしまったのでは、あなたの個性は台無しになります。ここはひとつ、自分のキャラをもう一度見直して、自分らしい曲線を模索してみましょう。
まず形を整えるなら、生まれ持った形を大切にしつつ、あまり地の毛は抜かずに(生えてこなくなることも)、カット程度にしておきましょう。…