社会そのほか速
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前回オーストラリアで10歳の金魚の腫瘍摘出手術が成功したという話をしたかと思うが(関連記事)、またしてもペットの金魚の命が救われた。しかも2匹同日にである。
英スコットランド、ファイフにあるイングリス動物病院で、腫瘍を患った目の摘出手術を受けたのは金魚のスターさん(12歳)だ。彼は片方の目に出来た癌のせいで視力を失っていた。高額となる手術を決意したのは飼い主のゴードン一家である。
この家族はスターさんの他にも、ニモさんという金魚にも腫瘍摘出手術を受けさせている。費用はおよそ9万円で、両手術とも同日行われた。
体長15cmほどのスターさんがゴードン家に迎えられたのは12年前のことで、息子のアビーさんが地元のお祭りでとってきたものだ。
「 飼い主にはペットをきちんと世話する社会的な責任があります。金魚に何かあったら娘だって悲しむわ」。」とゴードン夫人。
現在、スターさんの容態はすこぶる良好で、幸せそうに泳ぎ回っているという。また夫人は抗生剤投与の仕方も教わっている。
手術中、獣医はドップラー超音波装置を用いて、イヤホン越しに心音を聴き、スターさんの血圧を把握した。また麻酔は、麻酔薬を含んだ過酸化水素水を注入して投与された。
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手術終了後、スターさんは過酸化水素水入りのバケツ内で安静に保たれるとともに、口を開けさせたままゆっくりと動かされ、泳ぐ動作を模倣している。こうすることでエラに水を流したのだが、これを8分も続けると無事意識を取り戻したという。
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手術前のスターさん
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無事に腫瘍の摘出手術を終えたスターさん
手術を担当したのはエキゾチックアニマルの専門家ブリジット・ロード獣医師だ。彼女は金魚を麻酔状態に保ち、心拍をモニターして欲しいと病院から連絡を受け、応援に駆けつけた。
「高度に専門的な分野で、金魚に麻酔をかけることは大きなリスクを伴います。飼い主さんに全て順調だったと伝えられてほっとしています」。とロード医師。また、金魚に対し、決して安くはない手術費用を負担するという行為自体が、ペットと人間が育んだ絆の本当の価値を示しているとも語っている。
スターさん(右)は過酸化水素水入りのバケツ内で安静にされてから、もう1匹の金魚ニモさんと再会を果たした。ニモさんも同じ日にしこりの摘出手術を受けている。
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スターさんとニモさんは今ではすっかり回復し、ゴードン家のキッチンに置かれた水槽で元気に泳ぎ回っているという。…