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<キワモノではない?SMアイドルに注目>「変態アイドル」を名乗るフェッティーズは「変態ではない」

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<キワモノではない?SMアイドルに注目>「変態アイドル」を名乗るフェッティーズは「変態ではない」

 <キワモノではない?SMアイドルに注目>「変態アイドル」を名乗るフェッティーズは「変態ではない」

 フェッティーズ[SMアイドル]
 
 * * *
 
 先日、福井市議会において、ある市議が、競輪事業振興のために市が新年度開催する女子競輪「ガールズケイリン」について、その集客力に疑問を呈し「裸で走りゃ別」などとセクハラとも取れる発言をしたことがニュースを騒がせた。
 
 市議は、すぐに「口がすべった」と謝罪し、発言を取り消した。しかし、これは「裸で走れ」に限った話ではない。性に関するステレオタイプなイメージによって、不快感と違和感を味わっている多くの存在に気づいていない政治家は多い。
 
 昨年10月、現役大臣が政治資金の交際費として「SMバー」へ支出してことについて、民主党・菊田真紀子衆議員が「口にするのも汚らわしいところ」と表現して批判して問題になったことは記憶に新しい。私的な遊興費の支出に政治資金を利用することへの批判のために、なぜ「SMバーは汚らわしい」と言う必要があったのか。
 
 私たちは、現在「フェッティーズ」という名前で活動している4人組の女性アイドルグループである。他のアイドルとの最大の違いは、「変態アイドル」「SMアイドル」など、「変態」や「SM」という言葉をキャッチコピーとして用いている点だ。<キワモノではない?SMアイドルに注目>「変態アイドル」を名乗るフェッティーズは「変態ではない」このような「変態」という自虐とも取れる表現を利用する背景には、エンタテインメントとして、対外的なインパクト狙いという面もあるが、それ以上に、私たちのような嗜好性をもっている層からの「問題提起」になると考えているからである。
 
 実際、自ら名乗っておきながら、私たちに「変態(=普通と違う/異常・病的な状態)」という自覚はない。自分たちはSMを愛好したり、追求したりしているだけであって、「変態」であるとは思っていない。
 
 もちろん、違法なこともしないし、他人に迷惑をかけることなどもない。それどころか、もはや一般用語にさえなっている「Sか、Mか」といった性癖の区分に対してさえ違和感を覚えている。例えば、
 
  「あなたはSなのですか? Mなのですか?」
 
 というありきたり(?)な質問に対しては、私たちは顔を濁し、口を揃えてこう応える。
 
  「相手によります。」
 
 この回答こそが、私たちSM愛好者の本心であろう。
 
  「人間の性癖は誰しもSかMかに分けられる」
 
 というようなステレオタイプな感覚さえも、私たちにとって常に違和感であり続けている。(もちろん、私たちのようなエンタテインメントの世界では、自虐的にネガティブな言葉である「変態」「SM」を意識的に利用することで、それを営業用の武器として用いる事もあるわけだが)
 
 フェッティーズ然り、女性のSM愛好者の多くは、好きなファッションやカルチャーを突き詰めた結果、現在のポジションやライフスタイルにたどり着いたという人がほとんどだ。…

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