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【カイロ共同】イラク観光・遺跡省は7日、過激派組織「イスラム国」がイラク北部モスル南方にある約2千年前に栄えた古代都市で、世界遺産に登録されているハトラ遺跡を破壊したと発表した。同省は「人類の遺産への攻撃」と非難する一方、繰り返される文化財破壊に対し、国際社会の支援が低調だと訴えた。
同組織は北部モスル近郊にある約3千年前のアッシリア帝国のニムルド遺跡を破壊したばかりで、ハトラ遺跡も被害に遭う懸念が高まっていた。ハトラ遺跡の被害の程度は不明。
ハトラ遺跡はモスル南西約100キロの砂漠地帯に位置する。紀元前3世紀から紀元3世紀にかけて交易都市として栄えた。