社会そのほか速
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「『真面目な質問してもいい?』と言ってきた。バックに物を詰めているときだったけど、俺は『ああどうぞ』って言ったんだ」(ジハーディ・ジョンと見られる男)
これは「ジハーディ・ジョン」と見られているクウェート出身でロンドン育ちの26歳の男の肉声で、2009年人権団体に相談した際に録音されたものです。話の内容は、過激派の疑いがあるとしてイギリスの治安機関が男に接触してきた時の様子です。治安機関の人間は男に対し、ロンドンで56人が死亡した2005年7月7日の同時爆破テロやニューヨークの9・11同時多発テロについて聞いてきたと言います。
「『罪のない人たちが亡くなっただろ。どう思うかって?これは過激主義だよ』と言ったんだ。そうしたら彼は『アフガニスタンはどう思う?』と聞いてきた。『どう思うかって?ニュースで見るだろ、罪のない人たちが殺されていっているんだ』と答えると、『9・11は?』と聞かれた。俺はこう言った。『よくないことだ。起きたことはよくないことだ。俺に何を言わせたいんだ?もし亡くなった人の命が戻るなら、俺は取り戻したいよ』って」(ジハーディ・ジョンと見られる男)
また、イスラム教徒である男はユダヤ教のことを聞かれこのように話したとしています。
「私たちイスラム教徒は宗教を強要しない。それぞれが独自の権利を持っているんだ。爆弾のようなことやこれまで起きているようなことは、すべて過激主義者のしわざなんだ」(ジハーディ・ジョンと見られる男)
男は「自分は過激主義者でない」といくら説明をしても治安機関の人間が自分を信用せず、自白を強要してきたと主張しています。
「『(治安機関が)違う。お前はどれもこれもやってんだ。私たちはすでにお前を監視しているし、これからも監視し続けるから』と脅して出ていったんだ」(ジハーディ・ジョンと見られている男)
人権団体は、こうした治安当局の強引なやり方が男をシリアに向かわせ「ジハーディ・ジョン」にした原因だったとして、政府を非難しています。(03日22:04)