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(台北 9日 中央社)昨年から今年始めにかけて鳥インフルエンザが流行した台湾で、新たなガチョウの飼育が追いつかず、今夏にもガチョウ肉が市場から消える恐れが出ている。
農業委員会動植物防疫検疫局によると、これまでに全台湾の養鵞場666カ所、約230万9000羽で鳥インフルエンザへの感染を確認。同委員会畜牧処では、遅くとも4月には被害を受けた動物などの新たな飼育計画を打ち出すとしているが、被害を受けた全ての養鵞場で飼育が再開されるまでには時間がかかるとみられている。
また、畜牧処では輸入ガチョウ肉の関税引き下げを検討しているが、先月には世界有数のガチョウ産出国として知られるハンガリーでもインフルエンザが発生。需要を満たせるだけの量を確保できるかは未知数だ。
農業委員会では今回の鳥インフルエンザ流行を受け、業者に対して防疫に関する講習への参加を求めており、感染の拡大防止に取り組みたいとしている。
(楊淑閔/編集:齊藤啓介)