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2015年3月11日、RFI中国語版は記事「胡錦濤を反面教師に、習近平が人民解放軍の支配強化を決意した理由」を掲載した。
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元制服組トップを摘発するなど人民解放軍への支配を強固なものにしている習近平(シー・ジンピン)総書記。その取り組みは前任者、胡錦濤(フー・ジンタオ)を反面教師にしたものだという。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが人民解放軍関係者のコメントを伝えた。
胡錦濤氏は2002年に総書記の座に就任したが、軍トップの軍事委員会主席の座に就いたのは2004年。権力の中核である軍トップの座を江沢民(ジアン・ザーミン)氏がなかなか手放さなかったためだ。軍事委員会主席交代後も、制服組トップである副主席の座は徐才厚(シュー・ツァイホウ)氏、郭伯雄(グオ・ボーシオン)氏と江沢民閥で占められた。
胡錦濤前総書記が赤っ恥をかかされた事件もある。2011年、ゲイツ米国防長官(当時)が北京市を訪問している最中、人民解放軍はステルス戦闘機J-20の飛行実験を行うという挑発行動に出た。胡錦濤前総書記が軍を掌握できていないことを世界に示す事件となってしまった。
これを反面教師とした習近平体制。反汚職運動を切り口に軍の綱紀粛正を進めたほか、すでに徐才厚氏は摘発され、郭伯雄氏の摘発も間近とみられている。(翻訳・編集/増田聡太郎)