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【チュニス=本間圭一】チュニジアのバルドー博物館で18日に起こった銃撃テロ事件で射殺された銃撃犯2人のうち、ヤシン・ラアビディ容疑者は、温和で気さくな性格で知られ、友人や親族は「犯行が信じられない」と口をそろえた。
モスク(イスラム教礼拝所)やインターネットで、「イスラム国」などイスラム過激派の思想に触れたのではないかとの見方が出ている。
「サッカーが好きないい男だったのに」。チュニス郊外のオムラン地区。21日、ラアビディ容疑者の自宅近くで商店を営む男性は、友人の凶行が信じられない様子だった。
親族らによると、ラアビディ容疑者は、中流家庭で育ち、大学ではフランス語を学んだ。米国人のガールフレンドがいたという。
ラアビディ容疑者の別の友人によると、2年前からモスクに通い始め、礼拝を欠かさないようになった。酒やたばこをやめ、ひげを伸ばし始めた。モスクで、共犯のハテム・ハシナウィ容疑者と知り合い、過激思想に染まった可能性がある。
一方で、ラアビディ容疑者のいとこ、ウェリッド・ラアビディさんは「あいつを洗脳したのは、インターネットのネットワークだろう」と話す。仏紙パリジャンも、ラアビディ容疑者らの隣人の話から「ネットで過激化」の可能性に触れており、今年1月以降、フランスやデンマークで起こった銃撃テロのように、ネットなどを通じて過激思想に感化されていった若者の姿と重なる。
ラアビディ容疑者は昨年、周囲に「リビアで仕事ができた」と言って出国した。地元メディアは、同容疑者が既に、イスラム過激派組織「アンサール・シャリーア」と関わり、隣国リビア東部デルナで戦闘訓練を受けていたと伝えた。
ラアビディ容疑者が通っていたインターネットカフェの店主は「彼は事件の4日前にバイクと新しい服を買っていた」と話す。犯行の準備だった可能性もある。ラアビディ容疑者は事件当日、配達の仕事に行くと言って自宅を出た後、博物館に向かった。