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【ロンドン小倉孝保】英国から多くの若者がイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に参加するためシリアに渡航している問題で、ロンドンの高等法院(日本の高裁に相当)のアンソニー・ヘイデン裁判官は20日、シリアに渡る可能性があるとして15歳と16歳の少女計5人に対し渡航禁止の判断を出した。同法院は17日にも、16歳の少年にシリア渡航を禁じる処分をしており、英国は若者のIS参加阻止に強い姿勢をみせている。
20日に判断を受けたのは、ロンドン東部タワーハムレッツ区に住む15歳の少女2人と16歳の少女3人で、イスラム教徒とみられる。地元メディアによると、少女5人がISに参加するためシリアへ渡航する兆候があり、同区が渡航禁止の判断を法院に求めていた。
ヘイデン裁判官は「シリアで多くの命が失われていることははっきりしている。若者の命を守るために法が介入しなければならない時がある」と指摘し、パスポートの没収を認めた。裁判官によると、それぞれの親に少女を十分に保護することが期待できない状況があったという。
ロンドンでは2月中旬、イスラム教徒の少女3人が親に告げずにISに参加するためシリア入りしたことがわかっている。