社会そのほか速
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東日本大震災から4年となった11日、県内でも各地で人々が黙とうをささげて犠牲者を追悼した。民間ボランティアによる復興イベントや、県警による災害救助訓練なども行われた。
■避難者50人減
震災が発生した午後2時46分、県庁では職員が1分間の黙とうを行った。石井知事は「引き続き、被災者の心に寄り添って、出来る限りの支援を行っていく」とのコメントを出した。
県によると、県内で避難生活を送る人は2月27日現在、福島県などから234人。前年同期よりも50人減少した。県はこれまで医師や土木技術者など職員222人を岩手、宮城、福島3県に派遣し、現在も農業などを専門とする12人を派遣している。県警は952人を派遣し、いまも福島県警に2人が出向している。
■無人ヘリで救助
県警では、電動無人ヘリ「マルチコプター」を使った災害救助訓練が実施された。ヘリは「ドローン」とも呼ばれ、世界の災害現場などで普及が進む。
訓練には、県外の災害現場に出動する広域緊急援助隊員ら約40人が参加した。同隊がドローンを使った訓練を実施するのは初めて。
呉羽山断層帯を震源とする地震で家屋が倒壊したとの想定の下、リモコン操縦されたヘリからの映像を頼りに、高さ約7メートルのがれきの中から被災者役の人形を探し出した。
初訓練を終え、同隊の八田俊寛小隊長(32)は、「新しい装備を使った訓練の有効性を実感した」と話した。
■チャリティーも
犠牲者を悼む気持ちは民間人も同じだ。富山市総曲輪のグランドプラザでは、震災復興を支援するボランティア団体「東北エイド」(富山市)がチャリティーイベントを開き、被災地の特産品販売などを行った。
参加者からは被災地への応援メッセージが寄せられた。富山市犬島、主婦金井琴美さん(42)は「なかなか被災地には行けないが、復興を応援する気持ちは持ち続けたい」と話した。