社会そのほか速
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エコパークは広大な自然と人の暮らしの共生が図られている地域をユネスコが登録。生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的とし、保護・保全だけでなく自然と人間社会の共生が重視される。登録数は世界119か国の631地域で、国内は7地域(昨年6月現在)。宮崎県では、綾町全域と周辺市町村の一部が12年に登録された。
祖母・傾山系一帯は、アカガシなど温暖帯の照葉樹林と冷温帯に自生するブナ林、それらの中間的な特性を持ったモミ・ツガ林が共存する多様な植生が特徴。国の特別天然記念物ニホンカモシカや国蝶(ちょう)のオオムラサキなどが生息し、国定公園や県立自然公園に指定されている。
また、延岡市の大崩山(おおくえやま)(1644メートル)など花こう岩の山々が連なり、浸食などで形成された渓谷が独特の景観を生み出している。
これらの自然を散策できる遊歩道などを整備した日之影町は06年に九州で初めて森林セラピー基地に認定された。高千穂町の五ヶ所高原は祖母、阿蘇、久住3山を同時に眺望できる名所として知られている。
県などは、登録によって自然環境の保全やエコツーリズム、環境教育の推進に弾みがつくとして昨年12月18日、3市町の首長ら委員18人による推進協の設立総会を開き、会長に岩本俊孝・宮崎大副学長が就任した。岩本会長は「九州でも森林の生態系がしっかり残っている特徴を前面に出し、その恩恵を受けている暮らしぶりを強調するような申請書を作りたい」と話した。
大分県側の推進協(会長=杉浦嘉雄・日本文理大教授、13人)は、同県と佐伯、竹田、豊後大野市などで昨年2月に発足している。