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◇全家集合31年ぶり 「責任の重さ感じる」
かつて高野山(高野町)の寺領管理などに従事する「庄官」だった4家の当主らが14日、開創1200年記念大法会が開かれている高野山を訪れ、添田隆昭・高野山真言宗宗務総長と懇談した。弘法大師・空海ゆかりの4家が集まったのは31年ぶり。
金剛峯寺によると、四庄官は讃岐の国(香川県)出身の空海の父方・佐伯氏と母方・阿刀氏の血縁で、空海が816年(弘仁7年)に高野山を開いた際に入山した。政所として創建されたと伝えられる山麓の慈尊院(九度山町)で寺領の荘園管理や物資輸送などを担ったとされる。50年に1度営まれる高野山開創記念大法会にも出仕したという。
4家のうち2家はかつて水害の影響で山麓を離れ、廃絶したとされたが、1984年の「弘法大師御入定1150年御遠忌大法会」の際に所在が判明。現在、各当主は会社員や農家などとして生活している。
今回は、田所卓さん(82)(京都府綾部市)の呼びかけで他の3家の亀岡靖和さん(73)(橋本市高野口町)、岡勝行さん(63)(九度山町入郷)、高坊圭一さん(60)(大阪府熊取町)が一緒に参拝することになった。各当主らは5月1日に大法会の行事「金堂舎利会(しゃりえ)」で進行役を務める。
この日、金剛峯寺で懇談した添田宗務総長は「高野山を支えた一族の子孫の方々が集まってくれてうれしい。今後も伝統を守り続けてほしい」と語り、岡さんは「先祖に感謝する一方、責任の重さを感じています」と話していた。