社会そのほか速
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どうもこんにちは。ゲイライターの渋谷アシルです。
20人に1人。なんの数字がお分かりでしょうか? 実はこれ、LGBTが存在する割合を示す数字なんです。意外と多くてビックリされたかもしれませんね。
そういえば、もしかしてあの人そうかも……。なんて、怪しい同僚の顔を思い浮かべた方もいるのでは? でも、なんとなく探りを入れてみようかな……と考えているのなら、ちょっと待って。軽はずみな言動が、LGBTを深く傷つけることもあるんです。
ここからは、ぼくの個人的な体験を少し。ぼくはゲイライターとして活動している傍ら、日中は会社員として働いています。もちろん、職場ではカミングアウトなんてしていませんし、あくまでもストレートを装っています。でも、やはり女性の勘は侮れないもので、なかにはぼくのことをゲイだと疑ってかかっている人もいるんです。
これまで何度か疑惑の目を向けられてきましたが、なかでも一番精神的にキツかったのが、次の言葉。「ねえ、どうして渋谷くんって結婚しないの?」。なかなかチャンスがなくて……と言葉を濁したものの、彼女からの追求はやまず、「彼女はいないの?」「結婚しようと思ったことはないの?」「どうしてどうしてどうして」とまくしたてられました。それも、大勢の同僚たちの前で。
そのときの彼女の目に浮かんでいたのは、「あんたゲイなんでしょ。白状しなさいよ」という無言の圧力。その場はどうにか切り抜けたものの、ものすごく疲弊するとともに、「もう会社辞めようかな」と追い詰められてしまいました。
実は、こんな体験をしているゲイ(に限らず、LGBT全般)は少なくないんです。結婚しない人が増えている昨今でも、やはりいい歳の大人が独身でいることに疑問を抱く人間は一定数いる。そして、そんな人間の言動が、隠れて生きているLGBTを傷つけているんです。
ぼくの知り合いは、上記のように同僚に問い詰められてしまった結果、自ら死を選んでしまいました。自殺こそしなかったものの、重度の鬱になってしまい、いまだ社会復帰できていない知り合いもいます。彼らは、こういった無意識の悪意による被害者です。
もしも、あなたの身近に“それっぽい”人がいたとしても、本人がそれを隠しているようならば、無理矢理暴くようなことはもちろん、“誘導尋問”もやめてあげてください。…