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恋愛以前の男子たちへ (10) タダで出せるもの

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恋愛以前の男子たちへ (10) タダで出せるもの

 恋愛以前の男子たちへ (10) タダで出せるもの

 

 「オレは誰にだって頭を下げる。なぜなら、頭を下げるのに1円もかからないからだ」

 ある企業経営者の言葉だ。一代で今や全国に3,000人超の従業員を抱える企業を育てあげた、立志伝中の人物である。伝記や伝聞ならいざ知らず、いやはや同じ時代にこんなスゴイ人間が生きていると思うと、ただそれだけで腰がひける、というものだ。

 しかし圧倒されずに冷静になって考えてみると、すべからくこの人物には人生の成功……その中には当然、女性にモテることも含まれるだろうが……のヒントが秘められている。それはひと言でいうなら、「タダのモノは惜しみもなく全部出す」ということだ。

 実際にこの齢70歳を越した男性には、妻の他に30年来寄り添った女性もいれば、つい先だって30歳になったばかりの愛人もいる。いる、と断定するのは、ボクも一緒に会食をしたからである。さすがにそこまで聞けはしなかったが、どうやらまた別の、それも複数の愛人との間に家庭まであるらしい。

 これを人生の成功と呼ぶかどうかは議論の余地があるが、女性にモテるということと、彼を取り囲む女性たちが美人であることだけは間違いない。

 もちろん、彼がモテるのはおカネを持っているからだ、という反論もあるだろう。だが、その膨大な蓄財の原資になったのは、冒頭に記した「誰にだって頭を下げる。なぜならそれはタダだから」という三段論法に頼るものだ。最初から女にモテるおカネがあったわけではない、タダならなんでもするというバイタリティがおカネといい女を引き寄せたのだ。

 では、我々が出せるタダのものとはなにか? というより、そもそも十分なおカネを持っていないのだから、出せるモノなど金銭的な価値のないものしかないのだが。だが、凡人はそこに気がついていない。気がついていても、凡庸なプライドがその行為を阻む。「なんでオレが頭を下げなきゃならないんだ」と。だから凡人なのである。女にモテないのである。

 そこで我々に出せるタダのものを考えてみた。すると結構、あることに気がつかされる。たとえば知恵。面白さは男のモテる条件のひとつだが、突き詰めれば知恵があるからだ。といっても学校の成績に、直接的に結びつく知恵ではない。目の前の女の子を、とにかく喜ばせるための知恵である。

 マメな男もモテる。そこにも知恵が求められるが、何より求められるのが、その子のために流す汗である。この汗もまた、タダで出せるものだ。同じ流すにも、見返りがなければ血は流せないが、汗は打算抜きで出せる代物だ。とにかく動けば流れるのだから。

 好きか嫌いかは別にして、ナンパのできる男というのもモテるカテゴリーに入るだろう。では、ナンパに必要なものはナニか? 声であり、声を出す勇気である。確かにペチャクチャ喋らない寡黙な男もモテるだろうが、最初は声を出さない限り、きっかけは生まれない。恋愛過程における寡黙とは、ナンパの後に続くものだ。

 迫力もまたタダで出せるモノのひとつだろう。お前を幸せにする、オレといたら絶対に楽しい人生が待っている。もちろん女には母性本能というのがあって、頼りない男を好きになるタイプもいる。しかし嘘でもこうした迫力に女は弱い。その迫力があってこその、ギャップとしての頼りなさであろう。突っ張っているけど実は弱い。弱そうだけど、実は強い。恋愛とはそういうサプライズの連綿である。まあ、それはともかく、迫力もまたタダで出せるものである。

 逆説的にいえば、タダで出せるモノを出し惜しみするから、クリスマスに高級ホテルを予約したり、グッチだエルメスだシャネルだブルガリだと、高級ブランドをプレゼントする以外にはないのである。しかし下駄の高さを競ったところで、所詮、金持ちには勝てないし、足元を掬われるだけだろう。

 もっとも女はタダでもらえるモノならなんでも好きであり、カネであれ知恵や汗であれ、男はとにかく出し続けなければならないのだが……。

 イラスト: 田渕正敏

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