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縛られたくない! 結婚は「窮屈」だと思っていた人が結婚した理由

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縛られたくない! 結婚は「窮屈」だと思っていた人が結婚した理由

縛られたくない! 結婚は「窮屈」だと思っていた人が結婚した理由

 

強がりなどではなく「心の底から、本当に結婚がしたくない(今のところは)」という人も増えている時代。国立社会保障・人口問題研究所が行った、第14回出生動向基本調査「結婚と出産に関する全国調査 独身者調査の結果概要」(2010年6月調査)によれば、こうした人たちが挙げた独身生活の利点は、男女ともに「行動や生き方が自由」が最多。続いて、「金銭的に裕福(男性2位、女性4位)」「家族扶養の責任がなく、気楽(男女とも3位)」「広い友人関係を保ちやすい(女性2位、男性4位)」といった項目が並んでいます。

1997年の調査開始以来、ほぼ横ばいのこの結果。独身者はもっぱら「結婚すると、行動・お金・人間関係などが束縛される」と考えるために、結婚したくない、と思っていることがわかります。そんな考えの独身者が、「結婚しよう!」と思うようになる瞬間ってどんなときなのでしょうか。

■「このまま気ままに暮らしてると、オッコトヌシになっちゃうかも!?(笑)」

まず紹介したいのは、アナウンサーであり女優としても活躍中の八木亜希子さん(49)。彼女が結婚したのは37歳のとき。八木さんも上述の独身者たちと同様、長らく「一人暮らしが快適」だと感じていたそう。周りからのプレッシャーもなく、慌てたり焦ったりといった少しも気持ちがなかった、と語っています。しかし、なんとなく「私はこのままずっと、ひとりなのかもな~」と思い始めた頃、「でも、それってあまり人生経験としてよくないのでは」「もしチャンスがあるなら1回くらい(嫁に)行っといたほうがいいのかな」という考えが頭をよぎったとか。そのタイミングで、のちに旦那さんとなる友人(学生時代からの知り合い)と久々に会う機会があり、「僕もそう思う」と意気投合したそうです。

旦那さんも八木さんと同じく、長らく独身生活を楽しんでいたタイプ。二人は、ジブリ映画『もののけ姫』に登場する、悪いものを色々と身につけて巨大化してしまったイノシシ(乙事主/オッコトヌシ)を引き合いに出し、「このまま気ままに暮らしていたら、ああいう風になっちゃうかも!」「それはいかん!(笑)」なんて話になり、「お互いに(結婚が)窮屈だったとしても、頑張ってみようか」ということになったそうです。

■そろそろ違う生活をしてみよう! 「人生経験」だと思うべし!

今も一緒にたくさんの映画を見るなど、仲良しの二人。現在、独身貴族という人も、このアドバイスは参考になるのではないでしょうか。窮屈かもしれないけど、「人生経験」だと思って踏み出してみる。一人の快適さは知っているけれど、あえて二人暮らしにもチャレンジしてみよう。そんな気持ちで飛び込んでみても、結婚は案外、うまくいくこともあるようです。

独身の快適さは、それが好きな人にとっては言わずもがな。でも、何の負荷もなく自由気ままに暮らしていたら、自分は尊大でわがままな生き物になってしまうのではないか? 一人暮らしもだいぶ満喫したし、一度きりの人生、また違うフェーズに入ってみるのも面白いかもな――。そんな考えから結婚を決めるのも、大人男女の選択としてはアリですよね。「結婚は勢い」などとはよく言われますが、異性を素敵だなと思ったところで、若い頃ほど恋愛に勢いがつかない人も少なくないのが事実。「これも人生経験のひとつだと思って、窮屈だったとしても頑張ってみようか」と、お互いに穏やかな理性でもって決断する結婚の形も、また素敵だなと感じた次第です。

■「私の幸せはこれでいい」とわかると、婚期は近い!?

また以前、40代で結婚した知人女性から、「私にはこの場所、こういう幸せがいいんだなと分かったときに、結婚のタイミングが自然に訪れた」といった話を伺ったことがあります。彼女は20代から30代にかけて好奇心の赴くまま、いくつもの好きな業界に飛び込み、海外暮らしなども経験。そうして様々な世界を覗くうちに、「はたから見ると魅力的な人や場所でも、自分には必要ないものであるな」と実感していったのだとか。次第に、どこでもかしこでも好奇心で覗いてみたい気持ちがなくなっていき、「私には、これとこれがあれば十分」「私にはこういう場所が似合っている」と、自分らしい場所やコミュニティを取捨選択できるようになった頃、近くにいた男性と自然に結婚に至ったそうです。

人生における“欲”がそぎ落とされ、本当に自分に必要なものが分かってきたとき、かけがえのない小さな幸せに気づけたり、納得してそれを受け入れたりできる、ということは確かにあるのかもしれません。彼女も昔は「結婚すると行動が制限される」と考えていたそうですが、今は逆に「結婚すると、相手のお陰で行動範囲が広がる」と感じているとか。それを知れることも、また人生経験と言えそうですね。

結婚のタイミングは人それぞれ。「窮屈そう」というイメージを持っていても、あえてそこに踏み出してみようと思い始めたり、また人生のなかで自然に考え方が変化してきたりすれば、そのときが結婚どき、なのかもしれませんね。皆さんは、「結婚すると窮屈になるかも」と思ったことはありますか? 実際に結婚された方、実感としてどうですか?
(外山ゆひら)

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