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滋賀県の近江鉄道は5日、220形電車の定期運用を3月13日で終了すると発表した。当日は「卒業式」と銘打って各種記念イベントを実施するという。
定期運用最終日に使用される220形225号
220形電車は、近江鉄道彦根工場で製造された同社初の冷房車。旧式の吊掛けモーターと近代的な空気バネとの組み合わせは全国的にも珍しく、特有の走行音で多くの鉄道ファンに親しまれた。1編成1両で運行し、現在は4両が在籍。しかし、老朽化にともない運用が減っていた。
定期運用最終日となる3月13日は、11時31分に多賀大社前駅を発車。11時47分の彦根駅1番ホーム到着をもって定期運用を終了し、11時52分に入庫する。その後、臨時列車「アンコール号」として再登場し、14時30分に彦根駅を発車。15時26分に彦根駅に戻り、「卒業証書授与」を受ける。最後にその場で来場者に配布したメッセージカードを車内に貼り付け、15時39分に入庫する予定だ。
当日は記念グッズとして、「さよなら220形定期運用終了記念乗車券・入場券」(860円)、220形の走行音を収めた「吊掛けモーター録音CD」(1,500円)、「記念タグ付き おーいお茶」(130円)も発売。いずれも11時30分から、彦根駅改札内にて販売する。
なお、220形は定期運用終了前も毎日は運行していないため、「220形電車乗車ご希望のお客さまは前もって運転日・ 時間・区間をお問い合せいただきますようお願いいたします」と同社は呼びかけている。