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[東京 16日 ロイター] – 原油安リスクが再び浮上してきた。米原油先物が直近安値を割り込み、「経験済み」とは言えないゾーンに入ろうとしている。長期的には景気押し上げ要因との見方が多いが、エネルギー消費大国の米国でさえ、ポジティブ効果は見えない。
ディスインフレ傾向に拍車がかかれば、追加金融緩和などの期待も高まるが、資源国への影響など予断を許さない状況になってきた。
<価格下落と在庫増の悪循環>
原油価格が新たな安値水準に突入した。米原油先物CLc1は16日朝方のアジア時間の取引で2%以上急落し、43.57ドルと1月29日に付けた安値をわずか1セントながら割り込み、2009年3月以来の安値水準に下落した。その後、44ドル台に戻しているものの、新たなステージに入ったことで一段の下落に警戒感が高まっている。
今回の価格下落の要因は、ドル高と原油在庫の増加だ。国際エネルギー機関(IEA)によると、米国では近く貯蔵タンクが不足する恐れがあるという。原油価格が下落しても需要は盛り上がりに欠け、在庫は増加。供給過剰の環境も解消されていない。
「掘削リグが減少しているのは、小規模業者が採算割れのリグを減らしているため。大規模業者はほとんど減らしていない。売り上げを確保するために価格下落の中で薄利多売に走っており、在庫が増加。価格がさらに下がるという悪循環に陥っている」(ばんせい投信投資顧問・商品運用部ファンドマネージャーの山岡浩孝氏)という。
<いまだ伸びない米小売売上高>
原油安は、エネルギーコストの低下を通じ、少なくとも日本や欧州など資源輸入国の経済にはプラス。こうした見方はいまだに根強いが、最も恩恵を受ける国の1つとみられていた米国でさえ、ポジティブ効果が見られない。 続く…
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