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北陸新幹線の金沢延伸開業後3日間の利用実績が発表されました。JR西日本管内では開業日、在来線特急時代と比較し利用者が4倍近くにも増えています。また各駅の利用者数についても発表され、最も多かった駅は金沢で、少なかったのは糸魚川という結果になりました。
新幹線開業で2倍から3倍に増えた利用者
JR東日本とJR西日本は2015年3月18日(水)、北陸新幹線の金沢延伸開業後3日間の利用状況について発表しました。
北陸新幹線のJR西日本管内における利用実績を前年の在来線特急「はくたか」「北越」と比較すると、開業当日の3月14日(土)は3.5万人が利用し、前年比374%と大幅に上昇。特に同日の下り列車は1.8万人が利用、前年比387%と高くなっています。また15日(日)は2.8万人で前年比281%、16日(月)は2.1万人で前年比259%となり、3日間合計では8.4万人が利用。前年比306%を記録しています。1日平均の利用者数は2.8万人です(※利用実績の比較区間は新幹線が上越妙高~糸魚川間、在来線が直江津~糸魚川間)。
JR東日本管内における利用実績を前年の「長野新幹線」時代と比較すると、開業した14日(土)は約5万3500人が利用し、やはり前年同曜日比で190%とほぼ倍増。15日(日)は約5万1200人で前年比183%、16日(月)は約3万9000人で前年比181%となり、3日間合計では約14万3700人が利用。前年比185%を記録しています。1日平均の利用者数は約4万7900人です(※利用実績の比較区間は高崎~軽井沢)。
この数字で見ると北陸新幹線の金沢延伸開業後3日間において、JR東日本管内は約2倍に、JR西日本管内は約3倍に利用者が増えた形です。
駅によって差が大きい利用者数
「新幹線のファーストクラス」とも呼ばれるグランクラスについて、東京~金沢間の料金は26970円と普通車指定席利用の倍近い額になりますが、こちらも高い利用率になっています。
開業から3日間のグランクラス平均乗車率について、JR西日本管内(上越妙高~糸魚川間)では83%、JR東日本管内(高崎~軽井沢間)では87%を記録。特に開業初日は高く、JR西日本管内では平均90%、JR東日本管内では平均93%の乗車率でした。
また同じく開業から3日間における各駅の1日平均新幹線利用実績は、長野駅が約7000人、飯山駅が約800人、上越妙高駅が約2300人、糸魚川駅が約600人、黒部宇奈月温泉駅が約700人、富山駅が約4700人、新高岡駅が約1600人、金沢駅が約9800人。利用者が多かったのは終点の金沢駅を筆頭に長野駅、富山駅の順で、少なかったのは糸魚川駅、黒部宇奈月温泉駅、飯山駅の順という結果になりました。
JR西日本は「3日間を通して大きなダイヤ乱れも無く、順調なスタートとなりました」とコメントしています。