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■金融先進国、米国で注目される新しいトレンド
世界の金融市場の中心地「ウォール街」の名を聞いたことがない人はいないだろう。世界金融危機から7年、その震源地となった米国では、NYダウ平均株価が過去最高値を更新し、全世界の金融市場の中心地として存在感を示している。
そんな金融先進国、米国においてここ10年ほどの間で注目されるものの一つとして「独立系フィナンシャルアドバイザー(IFA)」の存在が挙げられる。IFAとは、「Independent Financial Advisor(インデペンデント・フィナンシャル・アドバイザー)」の略称で、簡単に言えば、顧客の資産運用や管理について独立した立場からサポートする専門職のことだ。
日本では、ファイナンシャルプランナー(FP)、税理士、公認会計士などは広く認知されているものの、IFAという固有の役割が認知を得るのはまだまだこれからなのが実情だ。
他方、米国ではすでに社会的な立場も確立されており、医師や、法律家(弁護士・検事)に並ぶ専門職として位置付けられ、重視されているのが現状だ。お金という側面から顧客の人生にかかわる仕事として、その存在感もひときわ大きい。
今回はこの、金融分野で新たなプレーヤーとなりそうな存在に焦点を当て、解説していく。
■米国で「ファイナンシャル・アドバイザー(FA)」とはどのような存在なのか?
米国でFAのプレゼンスが拡大している背景には幾つかの環境の変化が挙げられる。
第一に、巨額の不正経理・不正取引による粉飾決算を起こしたエンロン・ワールドコム事件や、世界経済危機をもたらしたリーマンショックにより、大手金融機関への見方や信頼感が低下したことにある。第二に、金融商品・サービスにおける専門化・製販分離が進んだため、チャールズ・シュワブやLPLファイナンシャルをはじめとした中小金融機関・独立系が、大手金融グループに劣らない金融商品・サービスを提供することを可能にした。
こうした環境の変化を受け、資産アドバイザー側でも、顧客からの信頼が低下している大手の金融機関から独立する動きが大きくなってきているのだ。
■存在感が増すFAの特徴とは?
FAの大きな特徴と言えるのは証券会社などの金融機関に所属するのではなく、業務委託契約・パートナーシップを結ぶことで、独立した運営が可能となる点にある。中立的な立場からプロフェッショナルとして、より幅広い提案をすることで資産形成やその管理をおこなっていく。…