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[東京 12日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は続伸。取引時間中で2000年4月21日以来、約15年ぶりに節目の1万9000円を回復した。
国内公的マネーの流入期待などを支えに短期資金が先物買いを強めたという。国内企業のベースアップ(ベア)に関する報道を評価する声も出ていた。
ドル高が米企業業績に及ぼす影響への懸念が広がり、前日の米国株は続落したが、東京市場では日銀や公的年金による買いが下値を支えるとの見方が根強く、需給面での安心感から堅調な展開となった。後場には海外勢とみられる先物買いが強まり、日経平均は一時1万9000円の大台乗せ。TOPIXやJPX日経インデックス400も昨年来高値を更新した。
トヨタ(7203.T: 株価, ニュース, レポート)や損保・地銀などのベアが伝わったことも買い手掛かりとなった。大和証券・日本株シニアストラテジストの高橋卓也氏は「賃金が上昇し、国内景気の足を引っ張っていた個人消費が回復するとの見方が日本株のムードを明るくしている」と指摘し、マクロ・ミクロの両面から海外投資家の日本株評価が高まるとの見方を示した。
「急ピッチな上昇に対する警戒感も強い」(国内証券)との見方から利益確定売りに伸び悩む局面もあったが、この日の高値圏は維持した。翌週には日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)などを控えているものの、米国株に比べて出遅れ感のある日本株は海外から資金を呼び込みやすく、先高観が強いという。
個別銘柄では、イハラケミカル工業(4989.T: 株価, ニュース, レポート)が昨年来高値を更新。11日、2015年10月期における中間期の連結業績予想を上方修正したと発表し、材料視された。
半面、ブラザー工業(6448.T: 株価, ニュース, レポート)が反落。11日、英産業用印刷のドミノ・プリンティング・サイエンシズ(DOPR.L: 株価, 企業情報, レポート)を約1890億円で買収すると発表したが、過去最大の資金に見合う効果に対して警戒する声が出ていた。
東証1部騰落数は、値上がり1443銘柄に対し、値下がりが295銘柄、変わらずが127銘柄だった。 続く…
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