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[東京 23日 ロイター] – 前場の東京株式市場で日経平均は続伸。上げ幅は200円を超え、取引時間中としては2000年4月17日以来、約15年ぶりに1万9700円台を回復した。
為替はやや円高方向に振れたものの、緩和環境を背景とする欧米株高の流れが東京市場にも波及。前場後半には先物主導で上げ幅が拡大した。急伸したエーザイ(4523.T: 株価, ニュース, レポート)をはじめ医薬品株が高い。トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)は上場来高値を更新した。
国内に新たな材料は乏しいものの、海外から緩和マネーの流入が継続している。26日の3月期末権利付き最終売買日に向けて配当取りも意識されやすく、当面の需給は良好との見方が広がり、上値を追う展開となった。市場では「良好な需給と国内景気の回復期待が株価をけん引。売り向かう投資家がいない。1万9800円台では200日移動平均線とのかい離が20%に接近するが、過熱というよりは長期上昇相場のシグナルと考えられる。3月期末までに2万円回復の可能性が高くなった」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、エーザイがストップ高。バークレイズが23日付で、投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は1万1800円(従来5500円)。3月20日にニース(フランス)で開催中のAD/PD会議でエーザイが権利を有するアルツハイマー型認知症治療剤の試験結果が公表、認知機能の改善や安全性は想定以上であり治療を変える可能性があると評価している。
半面、高千穂交易(2676.T: 株価, ニュース, レポート)が反落。20日に発表した2015年3月期連結業績予想の下方修正を嫌気した。
東証1部の騰落数は、値上がり1213銘柄に対し、値下がりが520銘柄、変わらずが141銘柄だった。
日経平均.N225
前場終値19769.71 +209.49 続く…
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