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[ロンドン 27日 ロイター] – 米銀シティグループのグローバル・チーフエコノミスト、ウィレム・ブイター氏は27日、ドルが最近の対ユーロでの下落に続き、さらに値を下げる可能性があるとの見通しを示した。
シティの通貨戦略チームの公式見解では、ドル高が一段と進み、今年第3・四半期に1ユーロ=1ドルのパリティー(等価)を突破するとしている。
ただ、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)の元委員でもあるブイター氏は、今後発表される米雇用関連の統計がドル下落を引き起こす可能性があると指摘。
「米経済はわれわれが考えているよりも弱い恐れがある」と述べ、「今後発表される米雇用(の統計)は通常よりも重要度が高い。景気の弱さが確認された場合は、ドルへの下落圧力が増す公算が大きい」とした。
同氏はまた、米連邦準備理事会(FRB)が今年の第3・四半期に利上げに踏み込むとする見方は根拠がないように思われると語った。
「FRBの利上げについて市場は依然として後手に回っており、それより時期は遅いだろう。このため、ドルはある程度弱含む可能性がある」とした。
ブイター氏を含むシティの経済チームは、欧州中央銀行(ECB)の緩和策が長期化するとの見通しを理由に、長期的にはドルがさらに強くなるとする公式見解を支持するとした。
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