社会そのほか速
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近年注目を浴びている、Iターン就職や田舎暮らし。広々とした家、豊かな自然、安い物価、ラッシュ地獄がない通勤、ご当地のおいしい食など都会にはない地方のよさがいろいろある。だが、そんな田舎暮らしに憧れても、誰に何を相談すればいいのか分からないもの。家族や親戚、仲のいい友達もいない地域なら、なおさらだ。そうした悩みに応えるべく、近年、地方を中心に配置が進むのが、「移住コンシェルジュ」である。
なかでも高知県の「移住・交流コンシェルジュ」は、積極的な活動で一目置かれる存在。2009年の発足時から活動している安岡佳香さんによると、高知県の素晴らしさを発信したくてたまらない! という人が勢ぞろいだという。
「メンバーの中には、留学や就職などで一度は高知を離れたことのある人や、コンシェルジュになりたくて県外から移住してきた人も。外から見た高知と内から見た高知、両方の魅力を知り尽くした人たちが集まっています」
ところで、移住・交流コンシェルジュとはどのような仕事なのだろうか。
「ひと言でいえば、移住にまつわる『総合案内人』です。高知への移住に興味をお持ちの方に、地域の暮らしや仕事、住まいに関する情報をご紹介しています。ご希望があれば、先輩移住者とお話しする機会を設けることもありますよ」
このほか移住体験ツアーなどのイベントの企画や、移住後の地域との交流のフォロー、移住者どうしのネットワークづくりなど、円滑な移住・定住に向けて全力でバックアップしているそうだ。
「日ごろから県内各地の地域や企業を回り、旬の話題を集めています。イベントに参加して、その地ならではの文化や習慣を体験することも。相談にいらした方に、地域の想いや空気感も含めて情報をお伝えできるよう、心がけています。各市町村とも連携を図り、ここ数年は移住の受け入れ数も確実に伸びていますね」
現在は、高知で7名、東京で2名の女性がコンシェルジュとして活躍している。細やかな気配りや状況に応じた柔軟性など「女性の強み」を活かせるシーンも多いという。
「例えばご家族で移住される場合、決定権を奥さんが握っていることが多いので、コンシェルジュが女性ということで、安心される方もいらっしゃいます。子育て環境のほか、カフェや美容院が近くにあるかといった女性が気になるポイントもアドバイスできるので、移住後の暮らしもイメージしやすいのかもしれませんね」
人と街には相性があるので、「誰もが高知に住める」とは限らない。…