会社によって、給与改定や目標達成度合いを確認するタイミングが設定されているところは多い。

　「私こんなに頑張ってるのに全く評価してもらえない！」と不満が溜まっている人もいるのではないだろうか？

　せっかく頑張っていても、評価されないのは非常に辛い。しかし、職場は戦場だ。目に見える成果が評価され、出世していく人もいる中で、頑張っている姿を見て誰かが評価してくれる……という優しい世界ではない。評価してもらえるように自分から発信していくスキルも必要なのだ。

　それでは、自分の仕事が評価されるために、どのようにすればいいのか？

　今回は、企業で教育研修を実施してきた筆者が、自分の仕事が評価されるための“目標設定のポイント”をご紹介しよう。

　■仕事を可視化する

　まずは、あなたの仕事をすべて“可視化”しよう。できる限り具体的に。何の仕事に、どのくらい時間がかかり、何件行ったのか。日々の行動をすべて書き出してみよう。

　もしあなたが評価する側であれば、「毎日お客様の対応をしています！」という人と、「今日は3件お客様に訪問し、2件受注してきました」という人であれば、どちらが具体的か明らかなのは明確である。

　まずは可視化し、定量化することで、自分の日々できる行動量を把握することが重要である。

　■目標設定はSMARTに

　では、“成果”はどのように報告すればいいのか。そのためには、まず目標設定をしっかり行うことが重要。

　自分が現在できている行動と、これから目標とすることを明確に可視化し、上司としっかりすり合わせなければならない。その際、“SMART”の法則に基づき、設定することがオススメだ。

　（1）Specific・・・明確である

　（2）Measurable・・・計測可能である

　（3）Agreed upon・・・同意できる

　（4）Realistic・・・現実的である

　（5）Timely・・・期限がある

　この5つを満たす目標を設定するようにすれば、できたかできていないかが明確になり、「頑張っているのに！」と不満を持つこともなくなるのだ。

　売上などの数値を持つ職種でない場合も、ミス率を減らしたり、業務を効率化したり、自分のスキルアップで時間短縮を図ることも可能だ。

　どうやっても何も変えられない仕事内容であれば、誰かに仕事を渡し、自分はさらに新しい業務にチャレンジしてみるのも一つである。

　以上、自分の仕事が評価されるための“目標設定のポイント”をご紹介したが、いかがだろうか？

　目標設定ももちろんだが、事前に上司としっかりすりあわせることも必要だ。明確にした目標をきっちり達成し、誰もあなたに文句を言えない状態をつくることも、デキる女性には必要なスキルである。