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◇北京で李克強首相、設立担当の財政相らと会談
【北京・井出晋平、ワシントン清水憲司】中国を訪問中の米国のルー財務長官は30日、北京で李克強首相らと会談した。ルー長官は会談で、中国が主導して年内の設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、世界銀行など既存の国際金融機関と連携するよう改めて求めたとみられる。
ルー財務長官は李首相、汪洋副首相、AIIBの設立を担当する楼継偉財政相らと相次いで会談した。ルー長官の訪中に先立ち、米財務省高官は「(AIIBに)高い融資基準の確保を求めるとともに、世界銀行やアジア開発銀行(ADB)との連携を望んでいる」と表明しており、ルー長官も中国側に同様の考えを伝えた模様だ。米財務省によると、ルー長官は李首相との会談で「中国はグローバル経済秩序で重要な役割を果たしており、我々はバランスのとれた発展を促進するパートナーになるべきだ」と話した。
一方、新華社通信(英語版)は、ルー長官が李首相との会談で「米国はAIIBとの協力を期待する」と話したと伝えた。また、中国中央テレビ(CCTV)によると、李首相はルー長官に対し、国際通貨基金(IMF)で中国など新興国の発言権を拡大する改革を進めるよう求めた。IMF改革は米議会の反対で頓挫している。
AIIBは、中国の習近平国家主席が2013年10月に設立を提唱。アジアなどへのインフラ整備資金の融資が目的で、中国が最大出資国となり、初代総裁も送り込む予定。世界銀行やIMFに強い影響力を持つ米国は、「既存の国際金融秩序への挑戦」と警戒しており、中国に対しAIIBの運営体制や融資基準で透明性を確保するよう求めてきた。