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[注目トピックス 日本株]ティー・ワイ・オー Research Memo(10):今後の売上高成長率の推移に注目

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[注目トピックス 日本株]ティー・ワイ・オー Research Memo(10):今後の売上高成長率の推移に注目

 [注目トピックス 日本株]ティー・ワイ・オー Research Memo(10):今後の売上高成長率の推移に注目

 *16:53JST ティー・ワイ・オー Research Memo(10):今後の売上高成長率の推移に注目
 
 ■同業他社比較
 
 ティー・ワイ・オー<4358>の成長性、及び収益性、財務健全性について、直近期の決算内容を基準に他の大手CM制作会社2社と比較した。
 
 過去3年間の年平均成長率を見ると、売上高ではAOI Pro.が際立っている。同じくティー・ワイ・オーを見ると、直近の3年間(2012年7月期-2014年7月期)で年平均成長率がプラスに転換していることから、今後の売上高成長率の推移に注目すべきであろう。一方、営業利益の成長率では同社が高い水準にある。不採算部門の整理と本業回帰による損益改善を図ってきたことの成果として捉えることができる。
 
 収益性に関しては、原価率の低い映像・放送事業を手掛ける東北新社が高い営業利益率を誇っている。一方、収益性の改善に取り組んできた同社の営業利益率は、AOI Pro.と同水準にある。
 
 財務の健全性に関しては、同社の自己資本比率は他社よりも劣位するものの、財務基盤の安定性に懸念がある水準ではない。また、流動比率やインタレストカバレッジレシオから短期支払能力や利払い能力にも懸念はないと判断できる。
 
 同社の株価バリュエーションは、同業他社と比較してPER(予想)、PBR(実績)ともに高い水準となっている。特に、PBRが高いのは、同社の資本効率(ROE)の高さを反映しているものである。ただし、日経平均のPER(予想)が17.3倍であることを考慮すれば、3社ともに成熟市場を前提(市場の伸びや市場シェアの変化を織り込まない)とした株価バリュエーションと言うことができる。したがって、同社の中期経営計画の実現による利益成長が株価を押し上げる要因となることはもちろん、市場シェアの向上や周辺領域の取り込み、海外進出等、国内のTV-CM制作市場を上回る成長期待を確信させる成果を示すことができれば、同社の株価バリュエーションに見直しが入る余地は十分にある。
 
 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
 
 
 《FA》

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