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*13:24JST 中国でEV販売苦戦のテスラ、専門家「充電設計に問題あり」
中国で想定外の苦戦を強いられている米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モー
ターズ。その要因は、展開モデルの単調さや、充電インフラの遅れにあるといわれて
いる。テスラも新モデルの投入計画を明らかにしたり、充電器の無料設置サービスに
乗り出したりと対策に動いている。しかしテスラ車を巡って中国のEV専門家からは、
「充電面の設計問題が根底にある」との指摘がある。生活スタイルの違いから、中国
の一般世帯における電気容量は米国に比べて小さい。テスラの中国市場開拓を阻む最
大の障壁は、家庭用電源に対応しない充電環境という。証券日報が18日付で伝えた。
EV専門家によると、テスラ車のフル充電に必要な電力量は85キロワット時。通常
の0.2C充電方式の場合、電圧220ボルト・出力電流60アンペアの電源で5時間を要す
る。2000ワットに設定されている一般家庭の電流容量では到底足りず、「中国の電気
供給体系ではテスラ車の設計に対応できない」という状況に陥っているという。テス
ラ車に対して中国の専門家らは、「設計の段階から中国市場に受け入れられるため
の“DNA”を備えてなかった」と手厳しく批評した。
こうした中で、発売当初こそ脚光を浴びたテスラ車だが、中国業界関係者のイ
メージも変わりつつある。価格の高さもあって、「富を誇示し、流行への敏感さをア
ピールするための一部富裕層の玩具にすぎない」とみなされるようになったという。
テスラの中国販売は足もとで低迷。2014年の当初計画では、世界の目標販売台数4
万6000~4万8000台のうち、30%に当たる1万4000~1万7000台を中国で売り上げる目
標を掲げていた。しかしフタを開けてみれば、同年の中国販売は小売ベースでわずか
2499台にとどまっている。
中国販売が目標を大きく下回っている状況に対応。テスラは今月初め、中国事業
再編の一環として人員削減を実施していることを明らかにした。削減規模については
明らかにしていない。中国メディアはこれに先立って、「中国の従業員600人の30%
に当たる180人を削減する」と報じている。
【亜州IR】
《ZN》