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英国の不正調査官は、借入金利の主要指標に関する不正操作疑惑の捜査で英大手銀行のバークレイズとドイツ銀行の元トレーダーに聴取のため出頭を命じた。
両行に対する銀行間取引金利の操作疑惑の調査は今後数年続くことになる見通しだ。
バークレイズは第4四半期の赤字幅を広げた=AP
英重大不正捜査局(SFO)は、ユーロ圏におけるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に相当する指標、欧州銀行間取引金利(EURIBOR)が個人の投資利益を上げる目的で不正操作された可能性があるとして詳しく調べている。
SFOはこれまで、円LIBORおよびドルLIBORを操作した疑いで13人を訴追しているが、EURIBORの操作は2012年の捜査開始以来ほとんど進展していない。
■バークレイズとドイツ銀の元トレーダーに出頭命令
捜査に詳しい人物によると、同局はバークレイズとドイツ銀行の元トレーダーに聴取のため出頭を命じた。ただ、他行のトレーダーも取り調べの対象になるという。
こうした聴取は、当局が不正の可能性が高いと判断した場合にのみ、起訴の判断前に行われる。聴取に際しては、対象者に対して法的な権利の告知が行われる。
SFO、バークレイズ、ドイツ銀行はともにコメントを拒否している。
SFOは、バークレイズが英米の当局に2億9000万ポンドの罰金を支払ったことを受け、2012年7月に「LIBORとそれに関連する金利の不正操作疑惑についての」調査を初めて公表した。この捜査には、EURIBORの操作を企てたという疑惑も含まれていた。
同局はその後すぐに、拡大する疑惑の調査のために財務省から政府の特別基金を受け取り、有罪答弁を引き出した。
捜査をよく知る人物によると、SFOは、最初に決着がついたバークレイズの捜査を始めた後、EURIBORとドルLIBORの両面から疑惑を追及したという。
EURIBORはユーロ圏の25の銀行で構成される委員会の具申に基づいて算出される。委員会は以前は44行が参加していたが、LIBOR疑惑の広がりを受けて金利設定のプロセスから撤退する銀行が相次いだ。
欧州委員会は、EURIBORの操作疑惑で7行を起訴した。バークレイズはカルテル疑惑を巡って自主申告することで6億9000万ユーロの罰金を免れたが、ドイツ銀行は円LIBORとEURIBORの両方の操作疑惑に決着をつけるため7億2500万ユーロを支払った。
By Caroline Binham
(2015年3月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
(c) The Financial Times Limited 2015. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.
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