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就活生を持つ保護者の質問に、キャリアコンサルタントで就活情報サイト「MyCareerCenter web」を運営する高嶌悠人氏が答える連載「保護者の就活」。第20弾では、留学経験について聞いた
◆留学経験はどれくらい重視されているの?
履歴書を書く時に気になるのが留学経験。留学経験が無い学生は評価されないのではないかと不安に思っている学生や親御さんが多いようです。そのため、就職活動が始まる時期までに、無理にでも留学に行かせるという話も良く聞きます。今回は、留学経験を企業がどのように捉えているのかお伝えします。
留学経験を企業が見るポイントとしては、大きく二つあります。
1つ目が語学力。留学経験を人事が目にした時、当然ながら語学力を身に付けているだろうと考えます。そして、学生の資格欄に目をいかせます。仮に「TOEIC:700点」と書いてあったとしましょう。すると、人事の見方としては、「留学経験のある学生」から「TEOIC700点の学生」に変換されるのです。つまり、この場合の留学経験は、語学力をアピールするための補助でしかありません。
2つ目が「そこでどんな苦労をしたのか」です。留学経験は、単身で海外に行くので苦労は付き物と人事は見ています。留学経験の詳細を履歴書や面接で確認し、その経験をどのように乗り越え、どのように成長したのかを確認するのです。そして、それらを評価に加えていきます。
まとめると、留学経験があるという事実のみではほとんどアピールになりません。それこそ、年間に大勢の留学生がいるわけですから、人事にとっては何ら珍しいことではないのです。大切なのは、その留学経験を通して語学力がどの程度身に付き、どのような経験を積み、どのように成長したのかを見ているのです。
そのため、留学に行っても日本人が大勢いるような語学学校で特に苦労もせずに過ごしてしまうと、就職活動ではほとんどアピールにならないのです。逆に、留学経験が無くても、苦労して乗り越えた経験を持っている学生であれば、充分にアピールすることは可能です。
留学経験をアピールする場合や、これから留学を計画されている方はその辺を意識してみてほしいと思います。
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リセマム連載「保護者の就活」は、就活生や就活を控える学生の保護者からの質問に対し、キャリアコンサルタントであり就活塾「MyCarrerCenter」代表でもある高嶌悠人氏がアドバイスや適切な回答を行うシリーズ。
学生や保護者からの就活に関する質問は、「MyCarrerCenter」お問い合わせフォームで随時送信が可能になっている。