社会そのほか速
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平成27(2015)年度埼玉県公立高校入試が3月2日に実施された。リセマムでは、難関高校受験指導で定評のあるSAPIX(サピックス)中学部の協力を得て、学力検査の「国語」を講評する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。学力検査問題は、3月3日13時現在、東京新聞の特設Webサイトで閲覧が可能。
◆国語
例年、小説文・漢字を含む国語の知識・論説文あるいは説明文・古文・条件作文の5題構成になっています。現代文の文章量が例年多いため、時間配分を考慮して取り組む必要があります。また、40~60字程度の記述問題が複数出されることに加え、200字程度の条件作文が出題されることから、日頃から記述力を養う学習が大切になってきます。
国語の知識に関する問題は、基本的なものがほとんどですが、広い範囲から出題されるので総合的な学力が求められています。
(1)小山田桐子『将棋ボーイズ』
将棋の大会に関する選択について意見が対立する父や祖父とのやり取りの中で、揺れ動く主人公を描いた小説文です。主人公の心情を理解することが大切ですが、受験生と年齢も近いために読み取りやすかったと思われます。「適切でない」ものを選ぶ設問がありましたが、ケアレスミスはしたくない難度でした。記述問題は点差がつくと考えられますが、根拠は見つけやすいので、県立最上位高の受験生であれば、正解したいところです。
(2)漢字の読み取り・書き取り、国語知識
日常生活においてあまり見かけることのない漢字が出題されています。「問題演習で知らない言葉を見つけたらこまめに辞書をひく」といった日頃の努力がそのまま得点に反映されたでしょう。文法・敬語・俳句の季語はどれも基本的なレベルの出題ですので、すべて正解したいところです。
(3)岡田暁生『音楽の聴き方』
音楽を鑑賞する際に歴史や文化がどのような影響を私たちにもたらしているかについて述べた論説文でした。抽象的な内容であったため、文章を読解するだけでも時間をとられ、さらに抜き出し問題や内容理解の問題で手こずった受験生も多かったと思われます。2つある記述問題は文章の中から必要とされるポイントを的確に見つけ出す必要があるために、県立最上位高の受験生でも得点に差がついたでしょう。
(4)『古今著聞集』
歴史的仮名づかいは例年通りの難度です。古文は標準的なレベルですが、掛詞(かけことば)・縁語(えんご)などの表現技法を使った和歌を理解し、設問に解答する必要がありました。…