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巨大サイクロン「パム」が直撃した南太平洋の島国バヌアツでは、政府や国連の災害支援機関などが被害の確認を急いでいる。しかし南北800キロにわたって83の島々からなる同国は、首都ポートヴィラ以外の通信・電話網が途絶えているため、被害状況の把握が進まず、救助や復旧活動の遅れが懸念されている。
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)は16日、首都ポートヴィラのあるシェファ州エファテ島で死亡した8人を含め、これまでに24人の死亡が確認されたと発表した。そのうえで、バヌアツに6つある州のうち、3つの州で37カ所の避難所に約3300人が避難していると明らかにした。
UNOCHAによると、首都ポートヴィラでは電力の8割近くが復旧したが、離島との間を結ぶ通信網や電話、ラジオなどは遮断されたままで、被害状況を把握するのは困難だという。
国連の人道支援団体や「国境なき医師団」などの国際NPOは、発電機や衛星通信サービスなどの援助物資を運び入れているが、空港や港湾施設の被害も甚大なため、輸送手段がない現状が続いている。
国連児童基金(ユニセフ)は16日までにバヌアツで「人口の半数以上の13万人が被災し、そのうち6万人が子供だ」との声明を発表した。ユニセフはバヌアツの多くの場所で、安全な飲料水やトイレが使えなくなっており、感染症などが発生する可能性が高まっていると指摘している。
日本の外務省は16日、バヌアツの被害状況を把握するため、医療関係者や国際協力機構(JICA)の職員6人からなる調査チームを派遣すると発表した。