社会そのほか速
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卒業式や人事異動のシーズンを控え、バラの輸入がピークを迎えている。成田空港に近い切り花輸入商社「クラシック」(本社東京)の保管施設では10日、ケニアから輸入されたバラを検品する作業に追われた。
東京税関によると、国内に流通するバラのうち輸入品の割合は約2割で、国産品の出荷量が減少する冬場に取り扱いが増える。鮮度を保つため空輸が多く、中でも成田空港からの輸入は量、額とも全国1位。中東経由便の充実に伴い、ケニア産のバラが急速にシェアを伸ばしているという。
この商社では全国の輸入バラの約2割に当たる年間1500万本を取り扱っているが、うち5分の1が3月に集中する。特に今週末は1日で20万本を販売予定で、1年で最も多い時期という。
同社の難波稔正さん(51)は「常春のケニア高地で育ったバラはストレスが少ないため日持ちが良く、長く楽しめる。アフリカから来るバラもあるということを知ってほしい」と話した。