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旧藏内邸の庭園=2月2日、福岡県築上町
日本の近代産業を支えた炭鉱の経営者が住んでいた住宅は当時の栄華を今でも実感させる。北部九州にはいくつか炭鉱主住宅が現存しているが、福岡県築上町の「旧藏内邸」も存在感を十分に示している。
旧藏内邸は、明治時代から昭和初期まで福岡県の筑豊地方などで炭鉱を経営し、全国で10位以内の産出高を誇った藏内次郎作、保房、次郎兵衛の藏内家3代の本家住宅。明治30年代に母屋と応接間棟、庭園が造られ、その後増築された。田園の中に、敷地面積7135平方メートル、延べ床面積1250平方メートルの大規模な和風住宅は現在も当時の状態をよく残しているという。
歌人の柳原白蓮が一時嫁いでいた旧伊藤傳右衛門邸(同県飯塚市)が、NHKの朝の連続ドラマの影響で爆発的な人気となった影響などから旧藏内邸も注目度がアップ。町は今後、旧伊藤邸と連携しながら、茶会、クラシックコンサート、月見などさまざまな独自のイベントも実施する方針。邸宅横を流れる小川に放流したゲンジボタルが舞う季節になれば、趣のある庭園でホタル鑑賞も楽しめそうだ。