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東京電力福島第一原発事故による福島県内の除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設計画で、環境省は13日午前、初めての搬入に向けた作業を同県大熊町で始めた。仮置き場にある汚染土の袋を敷地内に運び込む。
【動画】中間貯蔵施設への搬入に向けた作業が進む汚染土などの仮置き場=井手尾雅彦撮影
作業員らはこの日朝から、積み上げられた汚染土の袋を重機で移動させたり、袋につけて位置を把握するためのタグを確認したりした。昼過ぎから、10トントラックに汚染土の袋を載せ、飛散防止のシートをかけた上で出発。14・5キロの道のりを運び、中間貯蔵施設の敷地内となる大熊東工業団地に整備した保管場に下ろす予定だ。環境省によると、双葉町の仮置き場や保管場でも同時に始めるとしてきたが、町内の調整がつかず、地元側からの要請により25日に延期することになったという。
同省は、今回始める搬入を約1年間続ける「試験輸送」と位置づける。福島県内43市町村から約1千立方メートルずつ保管場へ運び、安全性や交通への影響がないか調べる。最終的には、東京ドーム18杯分に相当する約2200万立方メートルを最長30年間にわたって保管する。搬入が始まることについて、望月義夫環境相は記者会見で「福島の復興の推進にとって大切な一歩。気を引き締めて施設の整備や地元への説明を尽くしていきたい」と述べた。(奥村輝)