兵庫県加古川市で１月、男児（４）を虐待したとして母親らが逮捕された事件で、県警加古川署は１２日、当時３歳だった男児の顔にセミを押しつけるなどしたとして、母親の交際相手の建設業、西田龍真容疑者（２７）を脅迫、暴行の両容疑で再逮捕した。

　　容疑を認めているという。

　　発表では、西田容疑者は男児の母の無職、武内成美容疑者（２３）（男児への脅迫、暴行の両容疑で逮捕）と共謀。昨年７月２４日深夜、同市の路上に止めた乗用車内で武内容疑者に腕を押さえつけられている男児の額をたたき、シャツの中にセミを入れたり、顔にセミを押しつけたりした疑い。

　　捜査関係者によると、武内容疑者は、セミにおびえて泣く男児をスマートフォンで撮影していたという。

　　神戸地検姫路支部は１２日、西田容疑者が１月９日に男児を木製の模造刀で突いて軽傷を負わせるなどしたとして、傷害罪で起訴した。