社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
学問の神様、菅原道真を祭る太宰府天満宮(福岡県太宰府市)から県立福島高校(福島市)に贈られた梅の木が花を咲かせ、生徒らを喜ばせている。
東京電力福島第1原発事故の影響が続く福島県。「太宰府の梅を植樹できれば、後輩の励みになる」。2013年夏、梅の花が校章で「梅校」とも呼ばれる同校OBの篠木雄司さん(52)らは、太宰府天満宮に赴き直訴した。
左遷された道真を慕って京の都から一晩で太宰府まで飛んで行ったという「飛梅伝説」が伝わる梅は、これまで神社以外には譲り渡されたことのない門外不出の御神木。だが、被災者支援で何度も東北に入っていた西高辻信良宮司(61)は、梅の若木5本を譲ることを快諾。1400キロの道のりをトラックで運ばれ、昨年2月の卒業式当日、同校の庭に植樹された。
うち1本は、復興と福高をかけて、「福高の暁」と命名された。同校1年の後藤彩子さん(16)は17日、「復興の象徴がちゃんと咲いてうれしい。先輩たちの思いを受け止めて頑張りたい」と、福島で初めて花開いた梅に見入った。