社会そのほか速
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1月中旬に米国人男性がサウジアラビアで死亡した。サウジの警察当局は、宿泊中のホテルから飛び降り自殺をしたと報告。しかし、亡くなった彼の家族は、彼が自殺する気配はなかったとして調査を依頼した。クラマー氏はコルスマン(Kollsman)という米国企業に勤務していた。この会社はイスラエルのエルビット•システムズ(ESLT Elbit Systems)という企業グループに属している会社である。サウジアラビアでもイスラエルでも彼の死亡はメディアで殆んど無視されたという。一方、米国ではFOXテレビが彼の家族から提供された情報をもとに、この不審な死亡事件を取り上げた(中東のアラビア•ウォッチ紙)。
◆サウジとイスラエルが軍事協力
クラマー氏の家族の依頼を受け弁護士によって調査が進められた。そして判明したことは、彼が勤務していたコルスマン社がサウジアラビアのグローバル•デフェンス•システムズ(Global Defense Systems)という民間企業に対戦車ミサイル「トウTOW」を販売していたという事実だ。つまり、イスラエルの親会社エルビット•システムズはサウジアラビアに支店をもつ同社傘下の米国企業コルスマンを介して、サウジアラビアの民間企業グローバル•デフェンス•システムズにミサイルトウを販売していたということだ。
サウジの軍部ではなく、なぜ民間企業がミサイルを必要とするのか?その答えは、シリアの反政府派に販売するためだったのである。そして、クラマー氏が同国に赴いたのは、故障が発生したとされるこのミサイルの修理のためであったという。しかし、この故障も故意的な仕業であったとされている(中東のアラビア•ウォッチ紙)。
この事件が発端となって判明したことは、中東で孤立しているとされるイスラエルが、サウジアラビアと秘密裏に軍事面で協力していたということである。シリア紛争が起きた4年前から、サウジアラビアは国内にて傭兵やジハードを軍事訓練してきたが、イスラエルはそれに必要な軍装備を提供していたのである(以上、スペインのプブリコ紙)。
サウジアラビアがイスラエルからの協力に応えて、ネタニャフ首相のイランを敵視するキャンペーンに資金を出していることを、イスラエル紙マアリヴが報じたという。また、イスラエル軍の参謀本部諜報局の局長を勤めたことのあるアモス•ギラド氏によって、エジプトと湾岸諸国との安全保障上の協力も非常に上手く展開されていることが公になっている。…