社会そのほか速
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様々な問題発言や理解できない行動が、すでに常態化した感のある鳩山元首相だが、昨年ロシアに編入されたクリミアを訪問し、非難を浴びている。海外メディアは批判の声を紹介する一方、同氏の真意を考察している。
◆総理経験者として不適切
日本政府は、鳩山氏のクリミア訪問を政府の立場に著しく反する行動だとして厳しく批判。菅官房長官は、「ロシアのクリミア編入は、ウクライナの主権と領土保全への侵害。日本政府は力で現状を変えるそのような試みを認めない」と会見で述べたうえで、政府が再考を求めたにも関わらず、鳩山氏が実行に移したことに「総理経験者としては全く軽率で非常に遺憾」とコメントした(ロイター)。
ロイターによれば、鳩山氏は訪問の理由を、クリミアの住民が編入についてどのように感じているかを自分の目で確かめるため、と出発前に共同通信に語っている。政府の批判をものともせず、ロシアビザでクリミアに“入国”した。
◆鳩山氏の真意はどこに?
いくつかの海外紙は、今回の鳩山氏の個人外交の背景には、アメリカに近すぎる日本への懸念があると解説する。
ロシア『Sputnik International』によれば、鳩山氏はクリミアでの会見で、「ロシアとの再統合を選んだ昨年の住民投票は、ウクライナの憲法に則り、平和的に民主的手順に従って行われたもので、クリミア住民の真意を現したものだ」と語っている。それゆえ、同氏は西側のロシアへの制裁には反対しており、本来「アメリカから離れ、独立した」外交政策を追求するべき日本が、圧力を受け制裁に参加したことを問題視。日露関係の改善が急務だと述べたという。
AFPも、鳩山氏の、日本は「西側、何よりもまずアメリカ」にならってきたというコメントを紹介。「日本と西側のメディアからの情報が、一方に偏したものであることは恥ずべき。真に存在する事実を公に知らしめるための勇気を持たねばならない」と述べたという。
鳩山氏のクリミア訪問団には、新右翼政治団体『一水会』のリーダー、木村三浩氏も同行している。一水会は「対米自立」を掲げ、以前からアメリカ寄りの政策を批判してきた。その部分で鳩山氏と考えが一致したようだ。AFPによれば、木村氏は、今回のクリミア訪問は「歴史的」で、「日本の外交政策に影響を与え、それを変えるチャンスになるかもしれない」と述べたという。
◆不思議イメージは海外でも浸透中
ちなみに今回の事件に絡め、AFPは鳩山氏の仰天エピソードをいくつか伝えている。…