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羽生善治名人(44)への挑戦者を決める第73期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)のA級順位戦プレーオフ1回戦、久保利明九段(39)と広瀬章人八段(28)の対局が5日、大阪市の関西将棋会館で指され、午後10時24分、久保が68手で勝ち進んだ。2回戦は10日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で、久保と渡辺明王将(30)が対戦。その勝者が16日に行方尚史八段(41)と挑戦者決定戦を争う。
1日のA級最終9回戦で行方、渡辺、久保、広瀬が6勝3敗で首位に並び、挑戦者争いは23年ぶりに4者のプレーオフとなった。
この日は終始快調に指し回した久保が広瀬玉を寄せ切り、快勝した。
振り駒で広瀬が先手番になり、後手番の久保はゴキゲン中飛車を採用。広瀬は超急戦の構えを見せ、久保も応じて序盤から竜と馬を敵陣に作り合う激戦になった。一手一手が勝敗に直結しかねない展開で、午後は進行が遅くなった。広瀬の竜が働きに乏しい一方で、久保の馬が攻防に働き、徐々に控室では久保有利の見方になった。
第64期の谷川浩司九段以来、日本将棋連盟関西本部所属棋士の挑戦は遠ざかっており、大盤解説会のファンは久保の優勢拡大に沸いた。初挑戦がかかる久保は、最終戦で敗れた渡辺に雪辱を果たして決定戦進出を目指す。【山村英樹】