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将棋の現役最年長棋士で、今月末で引退する内藤国雄九段(75)が12日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された竜王戦(読売新聞社主催)のランキング戦6組昇級者決定戦で中田功七段(47)に敗れ、通算1000敗となった。これが現役最後の対局となり、内藤は「負けた将棋ばかり覚えている。1132勝しているのが信じられない」と振り返った。1000敗は加藤一二三(ひふみ)九段(75)、有吉道夫九段(79)に次いで3人目。長く一線で活躍した「勲章」だ。
内藤は神戸市出身。1958年にプロ入りし、王位などタイトル4期。詰め将棋作家や歌手としても才能を発揮した。今年1月、体調を理由に引退する意向を明らかにしていた。
この日、控室で優位との評判も立つ戦いぶりで、終盤激しい攻め合いになったが、及ばなかった。「1000勝したとき、ファンから『1000敗するまで現役を』ともらった手紙が印象に残っている。『予定通り』になってしまい、覚えやすい」と笑った。
日本将棋連盟の谷川浩司会長(52)は「小学生の頃から憧れの棋士でした。公式戦最後の対局で1000敗というのも内藤九段らしい華麗な引き際でしょうか。多彩な活躍をお祈りいたします」とのコメントを発表した。【最上聡】