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東京電力福島第1原発に保管されている高濃度汚染水の浄化処理完了が、当初目標の今月末から、来年5月ごろにずれ込むことが分かった。廃炉・汚染水対策を統括する東電の「福島第1廃炉推進カンパニー」の増田尚宏・最高責任者が毎日新聞の取材に明らかにした。
浄化処理をする多核種除去設備「ALPS(アルプス)」のトラブルが相次いで稼働率が上がらないため、今年1月、当初目標達成を断念していた。
東電によると、敷地内のタンクに保管中の汚染水は現在約20万トン。ストロンチウムなど62種類の放射性物質を除去できるアルプスのほか、ストロンチウムだけを除去する装置を新設し、浄化処理を進めている。
増田氏は「最も影響が大きい」とするストロンチウムの処理を優先し、今年5月中に完了させるとした。ストロンチウムを除去すれば「放射性物質濃度は1000分の1程度になる」と述べた。
ストロンチウム除去後も複数種類の放射性物質が汚染水に残るため、アルプスでの全量浄化は来年5月ごろになるという。【岡田英】