社会そのほか速
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箱根町の空を泳ぐおよそ120匹の青い鯉のぼり。この鯉のぼりは、東日本大震災で亡くなった子どもたちを追悼するため、宮城県東松島市で3月11日からこどもの日まで開催されるイベントで使われるもので、今年は初めて箱根町でもお披露目されました。
この鯉のぼりには、「家族の絆」、「鎮魂の祈り」、「地域の絆」の3つの願いがこめられていて、訪れた人たちは鯉のぼりにメッセージを書き込むなど、被災地の復興へ祈りをこめました。
東京スカイツリーでも、東日本大震災の復興への思いを込めたライティングが始まりました。
ライティングの名前は「明花」。墨田区内の小学生がデザインして、「震災後の日本のようになってしまっても、種を残してまた花を咲かせる」という思いが込められています。ライティングは、11日午後11時まで行われるということです。(11日18:52)
三重県名張市観光協会は地元の景勝地・赤目四十八滝をPRしようと、主な5カ所の滝の名を姓にした忍者のアニメキャラクター「滝メン」5人を考案した。
5人は不動豪(ごう)、千手涼(せんじゅりょう)、布曳流(ぬのびきながれ)、荷担力(にないりき)、琵琶響(ひびき)。全国の観光アニメキャラは女性が多いが、「イケメンキャラ」で女性やアニメ好きの外国人にアピールする。
滝は伊賀流忍者の修行の場だったとも伝えられる。協会はポスターや絵はがきにして販売しており、「忍者は密偵が使命だが、ポスターなどは人目を引いて」と期待。【鶴見泰寿】
津波で壊滅的な被害を受け、町を文字どおり一からつくり直しているのが、岩手県の陸前高田市です。奇跡の一本松が印象的だったあの風景はどのように変わったのでしょうか。
日が落ちた中、奇跡の一本松、そして巨大なベルトコンベアーが灯りに照らされ、浮かび上がっています。旧道の駅・高田松原には、犠牲者への追悼の思いが込められた「夢あかり」が灯されました。岩手県の被災地では、11日に合わせて、防災意識を高める取り組みも行われました。そして、今なお仮設住宅に暮らす人々は、4年の節目の年に何を思うのでしょうか。
「海岸付近の方は近くの高台に避難してください。巨大な津波が予想されます」(訓練アナウンス)
岩手県宮古市が、震災翌年から毎年実施している避難訓練です。11日午前6時に震度4の地震が観測され、大津波警報が発令されたとの想定で、市内41か所の避難所へ向かうよう市民に指示が出されました。
今年の主会場となった中学校にも多くの市民が駆け付け、安否の確認や自主防災組織による炊き出しなどが行われました。
「あの時のことを忘れることができない、今となっても。緊張感を持って参加しました」(参加した市民)
「今も新聞とか見ると涙が出る。毎年毎年、続けないと」(参加した市民)
震災から4年、ハード面の整備が進む一方で、肝心の住民たちの意識をいかに風化させることなく防災力を高めていくのか。復興への大前提を改めて問い直す取り組みです。
一方、岩手県内では、先月末現在でいまだに2万2千人近くの人がプレハブの仮設住宅で暮らしています。こちらは陸前高田市のオートキャンプ場に建てられた仮設住宅団地です。現在も138世帯、およそ300人が住んでいます。
11日は毎週水曜日に集会所で開かれる「お茶会」の日で、集まった女性に今の心境を聞きました。
「少しずつ落ち着いてきてね、今は家を建てるところも造成が始まって、今年から少しずつ家を建てる状態になってきました」(仮設住宅の住民)
「私としては4年前と何も変わっていないという気持ち。心のフォローっていうのは、時間が解決してくれればいいんでしょうけど」(仮設団地で見守り支援を行う蒲生哲さん)
「被災者」といってもひとくくりにできるはずはなく、復興のスピードには差が生まれてきています。5年目に入る東日本大震災。生活の再建や心の復興に置き去りにされる人が出ないよう地域や行政が、一層目を配る必要があります。(11日17:56)
津波に加えて、原発事故の傷に4年経っても耐え続けている福島。原発から20キロ圏内に市の一部がかかっている南相馬でも、鎮魂の灯りが灯されました。
福島県の沿岸部にある南相馬市では、4年前のあの日と同じように小雪がちらつき、冷たい風が吹きつけています。こちらでは、メッセージが書かれたキャンドルに灯りが灯され、震災の犠牲者を追悼するイベントが開かれています。
南相馬市では、津波などで500人以上が犠牲になっただけでなく、福島第一原発から20キロ圏内にある市の南部の地域は、原発事故によって現在も避難指示が続いています。福島県内では、地震や津波などであわせて1604人が犠牲になりました。これに対し、原発事故による避難などが影響して亡くなった「関連死」は、1884人にのぼっていて、震災の「直接死」を上回っています。原発事故で、今もおよそ12万人の避難が続いている福島県。原発の問題を抱える「被災地」の4年間です。
東京電力・福島第一原発。事故から4年を迎える現場は今、汚染水をめぐる問題で揺れています。
東日本大震災から4年を迎えた11日、福島第一原発の免震重要棟には、東京電力の広瀬社長などが訪れ、社員に訓示しました。
「我々は少なくとも(県民と)同じ方向を向いて、一日でも早い復興、一日でも早い漁業の再開を我々も目指していく」(東京電力 広瀬直己社長)
一方で、福島県内には11日、小泉純一郎元総理も訪れ、集まった県民を前に「脱原発」を訴えました。
「『原発安全』『コストが安い』『クリーンエネルギー』。これが全部ウソだということが分かったんです。よくもこういうウソをいまだに政府が言っているなとあきれているんです」(小泉純一郎元首相)
福島県では原発事故の影響により、今もおよそ12万人がふるさとを離れて避難生活を送っています。そうした中、国は除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設を福島第一原発の周辺に建設することを決め、13日から一時保管場に廃棄物の搬入を始めます。
施設が建設される町の住民は、ふるさとの土地を奪われることに、複雑な思いを抱いています。
「非常に我々地権者も悔しい気持ちでいっぱい。(施設が建設される)大熊町民・双葉町民、みんな幸せになる権利がある」(施設の地権者)
原発事故、そして放射能の問題を抱える福島県。福島第一原発周辺の地域では、来年度以降、徐々に避難指示が解除されていく見通しですが、時間が止まったままの地域をどのように再生していくか、課題も残されています。(11日18:06)
米インターネット検索大手グーグルは11日、ネット上で風景写真が見られるサービス「ストリートビュー」で、東日本大震災の被災地の現状を伝える写真を新たに公開した。災害の記憶が風化するのを防ぐ取り組みの一環で、昨年11月以降に撮影した写真を追加した。
独立行政法人都市再生機構の協力を得て、復興に向けた工事が進む岩手県の様子を撮ったほか、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示区域に指定された福島県の小学校や幼稚園の内部も撮影した。
写真は地図サービス「グーグルマップ」や、特設サイトhttps://www.miraikioku.com/2015.htmlで。