社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
植物の茎が真っすぐ伸びるために必要な遺伝子を発見したと、京都大大学院理学研究科の西村いくこ教授らの研究グループが23日、発表した。論文は英科学誌ネイチャー・プランツ電子版に掲載された。
植物は日当たりなど環境の変化に応じ、茎を曲げて生育に有利な形に成長する。通常は真っすぐな形を維持し、曲がった後も元に戻る仕組みは解明されていなかった。
研究グループは、茎の細胞内にあるタンパク質でできた「ミオシン」という遺伝子に着目。遺伝子操作でミオシンを壊したシロイヌナズナの茎は、真っすぐに成長できず、光などの刺激に対し過剰に曲がることが確認できたという。
厚生労働省は2015年度の介護報酬改定で、介護職員の処遇改善のための加算をする際の運用基準を決めた。介護事業所が都道府県に出す計画書と実績報告書に、加算する前と加算した後の賃金総額を明記するよう義務づけ、加算による賃上げ額を正確に把握できるようにする。
改定では、介護職員1人当たりの賃金を平均で月1万2000円引き上げるとした。
政府はこれまで、同様の加算などにより、介護職員の賃金を月3万円程度改善したと説明している。しかし、事業所は計画書に加算額などを記せばよく、月給は引き上げてもボーナスを減らすことで賃金総額をカットするような事業所もあった。新たな運用基準はこうした抜け道をふさぐ狙いがある。
加算を得ながら、計画より収支が悪化して赤字となった事業所には賃下げを認める。ただし、その都度報告することを求め、赤字が解消した際には賃金を引き下げ前の水準に戻すことを義務づける。【中島和哉】
京都市伏見区で昨年8月、民家などが相次いで放火され、住民の北村正則さん=当時(67)=と妻富美子さん=同(65)=が死亡した事件で、京都家裁は23日、現住建造物等放火などの非行内容で家裁送致された同区の無職少年(17)を検察官送致(逆送)した。少年は起訴され、裁判員裁判で審理される見通し。
渡辺雅道裁判長は決定理由で、「危険で悪質。ストレス解消のためという自己中心的な動機に酌量の余地はない」と指摘した。
小笠原諸島沖のサンゴ密漁問題で初の判決です。
中国人船長の許益忠被告(39)は去年10月、小笠原諸島沖でサンゴを密漁した罪に問われています。23日の判決で横浜地裁は、「貴重なサンゴの漁場を保護するために積み重ねた漁協関係者の努力を無にしかねない悪質なもので、厳しい非難に値する」として、懲役1年6か月、執行猶予5年と罰金400万円などの有罪判決を言い渡しました。
裁判では、東京・小笠原村の村長が村民の不安や観光への被害などを訴えましたが、裁判長は、「被害は200隻ほどの中国密漁船団によるもので、被告1人の責任にはできない」と執行猶予付きの判決とした理由を述べました。(23日16:39)
高齢者を狙った振り込め詐欺などの特殊詐欺犯罪が後を絶たない。警察庁の統計では、2014年の被害額は過去最悪の559億4000万円! しかもその被害者の実に8割が60歳以上の高齢者だ。様々な啓蒙、防止活動にもかかわらず、その手口は年々多様化し、当局の間でイタチごっこになっている。
どうして振り込め詐欺はなくならないのか。ルポライター・鈴木大介氏の新刊『老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体』(筑摩書房)は、そんな詐欺犯罪を犯す若者の実態を描いたものだが、しかし本書は「防犯知識」を啓蒙するものではない。むしろ、高齢者に対してこんな挑戦的な問いを投げかけかけられる。
「彼ら犯罪者があなたたち高齢者を狙うようになった原因が、あなたたち自身にあると考えたことはありますか?」
一体どういうことなのか。そこには詐欺に手を染める現代社会が抱える背景が存在した。
現在の特殊詐欺は高度に組織化され合理化されているという。地味なスーツに革靴、短い黒髪。多くのサラリーマンが出社する時刻にテナントビルに出社する若者たち。だが実は、彼らこそ振り込め詐欺を行っている若者たちだ。
「その集団は、極めて純粋に、ただ『摘発を受けない』という一点を目標として、統制されていた」
駅から事務所に向かう際も挨拶しない、お互い連絡先はおろか本名も教えない。私生活でも女やクスリ、酒等に関し様々な制約がある。私生活から犯罪に関わっている疑いを排除させるためだ。
彼らは「騙しやすい」高齢者の名簿を持ち、さらに高齢者の家族構成、居住形態(持ち家か賃貸か)、経済状態などの詳細を”下見”した上でターゲットを狙う。かつては「俺、俺」と電話したが、いまでは息子の名前を調べているので実名であったりもする。手口も巧妙だ。しかも息子の住所も会社も所属部署も孫の名前も学校まで知っていると臭わせる。すると被害者は「もしかしたら詐欺かもしれない、いや詐欺だ」と確信していても金を出してしまうのだ。
「もしここで詐欺だと断定して電話を切ってしまったら、万が一詐欺でなかった場合に息子の社会的生命は奪われる。かといって、詐欺を疑って警察に電話して、もしこれが詐欺でなかったとしたら、示談どころか息子の立場はさらに追いつめられてしまう」
例えば最近、学校の教師やその家族に「お前のために教え子が心を病んだ。復讐されたくなかったら金を送金しろ」などといった手紙が大量送付されたことがあったが、これなど代表的事例だろう。…