社会そのほか速
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3月14日に控えるJR各社のダイヤ改正。その中でも、大きな目玉となっているものが北陸新幹線の開業と上野東京ラインの開業である。特に、上野東京ラインは今まで山手線東側で旅客流動のボトルネックとなっていた上野~東京間を東海道線・常磐線・高崎線・宇都宮線が直通することになり、東京の人の流れに大きな変化をもたらしそうだ。
鉄道専門誌の記者は、上野東京ライン開業の効果について、次のように話す。
「上野~東京間は東京都内どころか日本でも一番混雑している区間。平成25年度のデータでは、上野~御徒町の京浜東北線の乗車率は200%にも及んでいます。多くが常磐線や高崎線・宇都宮線からの乗り換え客だと思われるので、上野東京ライン開業によってこの混雑率は大幅に緩和されることが期待されます」
さらに、直通運転によって横浜など首都圏南部と北関東の移動が今まで以上にスムーズになるという効果もある。
「2001年に湘南新宿ラインが開通し、高崎線・宇都宮線と東海道線が直接結ばれた。これによって都内と横浜、北関東の旅客流動が活発化しましたが、それに匹敵する影響があると思います。大宮から乗り換えなしで横浜に行こうとすれば、今までは湘南新宿ライン経由の列車に乗るしかありませんでしたが、これからはどの列車に乗っても乗り換えなしになる。さらに、湘南新宿ラインが通らない川崎にも行きやすくなる。上野東京ラインは極めて大きなメリットがあるでしょう」
とは言え、メリットばかりとも言い切れないのが世の常だ。
※次回は上野東京ライン開業によるデメリットを検証します⇒「課題は輸送障害への対応力」 http://hbol.jp/28576
<取材・文・撮影/境正雄(鉄道ジャーナリスト)>