【ワシントン=白川義和】
ケリー米国務長官は14日、ロシアのラブロフ外相と電話会談し、ウクライナ情勢について協議した。
国務省高官によると、ケリー氏はラブロフ氏に対し、15日に発効した停戦合意を
「完全に履行する重要性」を強調。ロシアと親ロシア派武装集団が停戦発効に先立ち、
ウクライナ東部ドネツク州デバリツェボの封鎖を試みたとして、懸念を示した。
国務省は14日、ロシア軍がデバリツェボ周辺に大量の火砲と
複数のロケット弾発射装置を配備した証拠とする衛星写真を公表し、ロシアをけん制した。
サキ報道官は声明で
「(親露派の)分離主義者の装備ではなく、ロシア軍のものであると確信している」と述べた。
オバマ米大統領も14日、ウクライナのポロシェンコ大統領、
ドイツのメルケル首相と個別に電話会談し、デバリツェボ周辺での戦闘に懸念を示した。
オバマ政権は
「停戦合意が履行されれば、対露制裁緩和の用意がある」と表明する一方、合意が守られない場合は、
ウクライナ軍への殺傷力のある武器の供与や対露制裁強化を行う方向で検討を進めている。
YOMIURI ONLINE 2015年02月15日 17時59分
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150215-OYT1T50052.html