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「『平和の日』富山の集い」が1日、富山市のオーバード・ホールで開かれ、日本ペンクラブの浅田次郎会長ら4組8人の作家らが
「平和の日に想(おも)う」をテーマに対談した。高志(こし)の国(くに)文学館長でもある中西進副会長は「戦争のない世界を望んで
いれば、起こらないと信じている」と語り、一人一人が平和を希求することの重要性を訴えた。日本ペンクラブや県と富山市でつくる
実行委員会主催。
「『平和の日』の集い」は、1985年から日本ペンクラブが毎年開催し、今回は「旅」「愛」「命」「平和への祈り」をテーマに、リレー形式
でトークを繰り広げた。
中西副会長と作家の下重暁子副会長は「旅」と開業目前の北陸新幹線を絡めて話した。東京-富山間が近くなることを喜びつつ
「便利になるほど五感は衰える」とし、各地を旅した盲目の女性芸能者「瞽女(ごぜ)」の現地での親密な交流ぶりを紹介。心で物事を
見る大切さを強調した。
ヒット曲「千の風になって」を訳詞・作曲した新井満さんと太宰治の娘、太田治子さん、作家の志茂田景樹さんと中島京子さんの対談
に続いて浅田会長と作家の落合恵子さんは戦後70年を振り返った。浅田会長は自衛隊員時代の経験や戦争を描いた小説執筆時の
苦悩を語り、「自分は戦争を知らない世代だが、親たちは体験してきた。語り継ぐのが役目だと思う」と話した。
フィナーレでは、出演者が再び登壇し、石井知事、浅田会長が次の開催地の宮崎県延岡市の代表者に「平和の旗」を手渡した。
中西副会長が、日本はたった10年で戦争に突入し、焦土と化したことを挙げ、「判断を誤るとどんな結果になるか分からないということ
を共通の理解にしましょう」と呼び掛けると、会場から大きな拍手が起こった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150301-00020249-kitanihon-l16
http://lpt.c.yimg.jp/amd/20150301-00020249-kitanihon-000-view.jpg