中学校に入るころには近所の大師公園に集まる同じ年代の少年たちと遊ぶようになった。知人女性は「Ａは中１のころに気の
弱い男の子をボコボコにしたんですよ。それ以来、私たちは近寄らないようにしました」と言う。

　アニメオタクの顔もある。別の知人は「中学生のときにＡの家に遊びに行ったら、萌え系アニメの女性キャラクターのポスターだらけだった。
勉強でも運動でも目立たない。同級生とはつるまないで、ある後輩とばかりいた。でも、その後輩の方がエラそうで、Ａがすり寄る感じ。
後輩は『Ａとは縁を切った』って言ってました」と証言した。この後輩の方が立場が強かったのだろう。

　徐々に仲間から孤立していったＡは、自分より年下を中心としたグループを作るようになった。

　上村さんの友人は「Ａのグループは（同世代に）全く相手にされてない。カスと思ってた。年下をＡが暴力で言うこと聞かせていただけ。
１か月くらい前にＡが酔った勢いでカミソン（上村さんのニックネーム）を殴ったって聞いて、Ａの家に行って『もうやるなよ』と言ったら
『もうしません』と頭を下げてたんだけど…。カミソンを守れなくて申し訳ない気持ちがある」と話した。

　はぐれ者になったＡは自分の言うことを聞く年下中心の“王国”で威張り散らすしかなかった。上村さん以外にも中学３年の少年が
グループの中で暴力の対象になっていた。「事件の直後でまだカミソンって分かってなかったころに、Ａが『次は○○を殺す』
とその少年のことを言ったそうです。その少年はそれまでにもよくボコられていた」（前出知人女性）

　上村さんと同様、この中３少年もグループを抜ける抜けないでモメていたという。取材を進めると、Ａの残虐性の根底には殺人願望が
あったとも思える証言が出てきた。「Ａはエアガンでハトを撃ったり、警棒のようなものを持ち歩いたりしていて、どこか変だった。
酒癖が悪くて、原付きに乗っておじいちゃんを鉄パイプで殴ったこともある。酔うとＡは『人を殺したい』と言うんですよ。以前から
殺人に興味があったと思います」（同）

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★1 03/01(日) 14:54
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