【大人の遠足】東京・旧東海道品川宿 鉄火巻「発祥地」説の真相は
引用元:産経ニュース 2015.2.14 10:00配信記事
http://www.sankei.com/region/news/150214/rgn1502140002-n1.html
http://www.sankei.com/region/news/150214/rgn1502140002-n2.html
東京・日本橋から始まる旧東海道の最初の宿場、品川宿。「鉄火巻発祥地では?」という話を耳にして、この地に足を踏み入れようと思った。
確たる文献は残されていないが、歴史の真実に近づくには現場の聞き込みが大事。
地元の人が示した周辺から探索を始めた。
■賭場が由来?
鉄火巻の語源は「マグロをぶつ切りにして巻く様を、身を持ち崩したヤクザを表す鉄火とかけた」
「マグロの赤身が鉄を焼いた色に似ている」など諸説あるが、どれも荒っぽい話が多い。
京急新馬場駅(品川区)南口を降り旧東海道に出た。
賭場(鉄火場)があったとされる御嶽(みたけ)稲荷神社付近を歩くうち、この地に昭和27年から住む自営業、井川博夫さん(84)から話を聞けた。
「住み始めたころには賭場があったよ。そこにいた人たちが、マグロをぶつ切りにした飯をのりで巻いて食べたと聞いた」
■のり養殖盛ん
鉄火場跡地の近くに大正7年創業の藤森海苔店がある。
同店の藤森洋子さん(55)は「鉄火場の食事で、のりで魚を巻く習慣があったと先代から伝わっています」。
双葉鮨の主人、中島三夫さん(70)も「かっぱ巻きはカッパがキュウリ好きという理由だし、ネーミングは後付けが多いのでは」と話す。
「飲食事典」(本山荻舟著)によると、鉄火巻は「明治中葉以降の嗜好(しこう)」とあり、名称もそれ以降と思われる。
区史編纂(へんさん)に携わった坂本道夫・O(オー)美術館副館長(65)は「のり養殖が盛んで賭場があり、
すし屋も多かったことから、発祥の地と想像に難くない」という。
(引用ここまで 全文は引用元参照)