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【国頭】環境省のやんばる自然保護官事務所は9日、飼育下で誕生した
ヤンバルクイナの雌雄が自然繁殖し、3羽のヒナが誕生したと発表した。
飼育下で第2世代が誕生するのはまれで、希少性の高いトキやコウノトリなどに限られるという。
ヤンバルクイナでは初めて。
ヤンバルクイナの野生の個体数は約1500羽とされ、同事務所は
減少に対応する技術として今後も研究を続けるという。
繁殖は環境省ヤンバルクイナ保護増殖事業の一環。県内では23件の人工ふ化が確認されている。
同省は2013年ごろから、飼育下で誕生した成鳥による繁殖に挑戦してきた。
第2世代の誕生は飼育方法や血縁関係に基づく相性の決定、繁殖時期など研究データが奏功したという。
同事務所の山本以智人自然保護官は「画期的だ」と喜んだ。
他にもヤンバルクイナの雌雄2組の自然繁殖に成功している。
3月30日に4羽がふ化し、卵1個は人工ふ化に移行している。
◆飼育下で誕生した親鳥に続いて歩く、第2世代のひな鳥=10日、国頭村の
ヤンバルクイナ救急救命センター(環境省やんばる野生生物保護センター提供)
http://ryukyushimpo.jp/uploads/img5527ff9e1f1a1.jpg
琉球新報 2015年4月11日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-241667-storytopic-1.html